2022年03月23日

スミレ探訪 3月中下旬編 南国の平地に出現したオオタチツボスミレ

その付近の里山は数歩歩くと美しいたたずまいのタチツボスミレが続々と出現して(それがありふれたスミレであっても)ときの経つのを忘れるほど。
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そんなとき事件が起こった。
(続きはCMのあとで)





それはこの場に似つかわしくないスミレだった。
どちらかといえば、北日本や日本海側に分布する種類のスミレ。
それが南国徳島の平野部に自生している。
徳島で見られるとしても少し冷涼な場所かなと思っていた。
それはオオタチツボスミレ。

背が高い。20センチは越えている。
もう少し季節が進めばナガバノタチツボスミレも20センチ程度まで背が高くなる個体はあるけれど
この時期でこの背丈は見たことがない。
葉も大きくしかも丸い。炬は白い。
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スミレの同定は難しい、とほとんどの人がいう。
ぼくも見分けられずブログで間違った同定をしているかもしれないと思う。
亜種、変種、品種、地域特性があってしかもその境界が曖昧で交雑もあるからだ。
でも数十数百数千と見てくると
細部を見ずともたたずまいの違いでぴぴっと来る。

それは大量の映像を読み込まされたAIの機械学習にも似ている。
(そうか、人間もAI(というかNI)になれるのだ。それは経験というパターン認識。その意味で機械学習ではなく機会学習。ディープラーニング、サブリミナルラーニング、ビジョンラーニングでもある。つまり未来のあるべき姿を描いていないと偽物やまがいものや恫喝に惑わされてしまう、という比喩)

いかに周辺がタチツボスミレばかりであったとしても
これはタチツボスミレではない、と言い切れる(良く見ると近傍にオオタチツボスミレはいくつかあった)。
写真を撮るのに最適な株を見定めて撮影した。
(これが北海道やら信州だとごく普通に見られるのだろう。でもこちらでありふれたナガバノタチツボスミレは逆に見つけにくいだろう。日本列島はスミレ列島)

スミレひとつをとっても自然は生態系を通して風土や紀行、そして人々の暮らしとの関わり、その推移や変遷を見せてくれるのだ。そんな小さな変化のなかに真実があるともいえる。

タグ:スミレ
posted by 平井 吉信 at 00:54| Comment(0) | 山、川、海、山野草
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