この記事を書いたのは5日前。公開するかどうか迷っていた。
自分なりに出口を見据えて各国がどう行動すれば良いかを考えて書いたもの。
やってはいけないことをやっているのはロシアだけれど、物事は一方向からのみで考えるとうまくいかないと思う。一方を持ち上げて一方を落とす。挙げ句の果てにロシアに由来するものはすべて白眼視していく。在日ロシア人への誹謗中傷など最低の行為だろう。街頭でプーチンを避難するヒロイックなデモ行進をいくら行ってもそれで何も解決しない(ただ世論の高まりを当事者に届けることは無意味ではない。この記事を書いたときはまだ原発攻撃などは起こっていなかった。ウクライナ軍の善戦を讃える論調ばかりの頃)
ぼくは考えた。バイデン政権にはこの問題を解決する力はなく、もちろん当地へ出兵するなど有り得ないしアメリカがどう動いても問題をこじらせる方向でしかない。一方で中国が仲介を行う可能性をつくるのもその後の力学を考えると避けたいこと(中国は五輪期間中のうえ世界覇権を目論むのでこの問題では慎重に行動するとも考える)。何のための戦争なのか疑問に思っているのは、ウクライナ、ロシア双方の国民だろう。これ以上は1人でも犠牲を出さないため出口戦略を構築して停戦を具体化させるプロセスに一日も早く取りかかりたい。
まずは当事国のウクライナがNATOに加盟しないことを前提に停戦合意に入る。ロシアも侵攻の大義名分がなくなったのでウクライナ全土から軍を引き上げる。さらには東部地域の国家承認も取り消す。クリミア半島についてもウクライナに返還するが、ウクライナは不凍港として黒海に面した港をロシアの物流拠点としての使用を認める。もちろん各国はロシアへの経済制裁を停止して侵攻前の状態に戻す。日本もサハリンやシベリアの共同開発を従来どおり進めていく。このことで世界経済の不安定要因(各国のインフレなど)を軽減させる。
以上のようなシナリオでは両国は納得できないことだろうか。両国の国民の安全と利益を第一に、そして両国の国益を損ねることなく、そして指導者の面子をつぶすことなく、さらには世界全体にも良い影響が波及していくことではないだろうか。
ウクライナの人々が求めているのはNATO加盟の是非というよりも、どこからも侵略の怖れのない平和な独立国家でありたいということ。西側諸国がウクライナに侵攻するシナリオはほぼない。あるとすればロシアだが、ウクライナが緩衝地帯としてNATOの盾になる限り、ウクライナへの容認できない軍事行動は不要となる。ウクライナはどちらにも与しない立場を大いに活用して経済的にはどちらとも密接に結びつき、人や物資が豊かに行き交う交易地域として位置づけることで平和と繁栄を手に入れることは困難だろうか?
影が薄かった国連だが、戦争の当事者である両国とも痛手を負ったことで国連主導で侵攻の代償(賠償金など)の調停を行う。もちろん世界各国(官民問わず)もウクライナの復興支援を行う。また、常任理事国を増やすとともに、一定の手続きで一定期間罷免できる条項も調えておくべきとも考える。
外交や軍事、国際法、国連の役割、世界情勢などにうとい素人の考えでどこかに誤りや錯誤があると思うけれど、何が人々(当事者も世界も)の幸福につながるかを原点に書いてみた。
タグ:政治経済
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