冬場であっても歩きたい。でもコロナ下でまちなかを散策するのは気が進まない。
そこで近所の山歩きということで、例によって時間を避けて夕方の16時過ぎに家を出る。
この時間帯だと低山といえども誰かに出会うことはない。日没まで1時間ぐらいなのだから。
日峰山麓は公園の整備中で車が置けないので
山頂近くの駐車場に置いてそこから尾根筋を歩くことにした。
遠く徳島市方面を望めば、1年前に開通した津田からマリンピアへの新町川最下流を渡るアーチと
そこからさらに吉野川最下流に架かる橋が一望できる。
(あなたとふたりで来た丘は港が見える丘♪という歌謡曲があった)。

近景に戻せば、大神子のフィヨルドのようなたたずまい

南は小松島港と小松島市の中心市街地。原版では小さな建物の窓枠まで解像されている。
(X-T30+XF35mmF1.4 R)

車道から散策路へと入る場所で見上げた空。冬らしい色で受け止める心は軽やか。

低山の夕暮れならではの愉悦感が伝わると思う




やがて日峰山の山頂(193メートル)へ。
ぼくはずっと日峰神社があるところが山頂と思っていた(165メートル)。
国土地理院では日峰山という表記はなく、「芝山」と記されている。
小松島市民でもそのことを知る人は多くない。

山頂から北東方面へ尾根をたどると視界が開けて眼下に海が見えてくる。
奥小神子ともいわれる越ヶ浜が日峰山から唯一見える場所である。
(大神子北東の大崎半島からは海岸ごしに対岸の越ヶ浜が見える)

画面の右上は小神子の沖合にあたる。雉子岩と名付けられているが、一本松と呼んでいた。
近くに見えるが、小神子の浜からは遠い。船で近くまで連れて行かれてボウゼを釣ったことがある。
早春にはニオイタチツボスミレが群生する場所だが、まだその気配はない。
足元の植物を拾っていく(撮影するということね)。

家路を急ぐ人々の営みが見える気がする。家に帰ろう。

追記
日峰山の山頂駐車場から東の尾根に向けての散策路は上り下りがあるので距離は短くてもいい運動になる。
縦走時ならペース配分を行うけれど、近所の低山で夕暮れ間近であればブルドーザーのごとく進むだけ。負荷は感じない。
いまの仕事場の室温は8度前後、夏場なら32度〜35度。エアコンも扇風機も置いていない。ただし無印良品で買ったUSB扇風機を手の甲に当てることはある。そうしないとマウスが汗まみれになるから。
でも身体が慣れているのでエアコンがないことは苦になっていない。我慢しているのではなく、必要性を感じていないだけ。足も筋肉も心臓も若い頃とほとんど変わっていない。
なぜそうなんだろう。わからないけれど、ひとつ言えるとしたら
総コレステロールのうちHDLの値とLDLの値が接近している(L/H比)。
数年前で77と87であった。多少の変動はあっても記録を遡る限り変わっていない。
何か運動をやっているわけでもベジタリアンでもないし、甘いものは食べておいしい酒も飲んでいる(ぼくは酒飲みではないけれど、ウイスキー、日本酒、焼酎、泡盛、ジン、ワインも含めて常時20本程度は常備している。ないのはビールだけ。ビールは年に1回飲むかどうか。ノンアルコールの龍馬1865は常備しているけれど)。
それでも数値は変化しないし体重や体脂肪率も変化しない。高校時代とほとんど変わっていないぐらいだ。ときの流れが心の滋養となるとしてもそれを受け止める心と身体が動くことで日々の営みがまた違ってくる。それは良いことだが、動かなかったとしてもそれを受け止めていくことはさらに尊い。あるがままで良いのだ。
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