包丁一本晒に巻いて旅に出るのは板前さん。
身一つで家から家へと渡り歩く生き物がいるのはご存知?
ぼくは何度かその現場を見た。
道路を風に舞う葉のように地べたを駆け抜けていくのを見たからだ。
それぞれ個体は違う。
大きさのみならず、足と胴体のバランスや胴体の色と紋様など。
あっ、これは数日前に階段の壁にいた奴だと。
フラッシュを使ったので昼間のように見えるが
真夜中の屋外のこと。
その家で獲物(ゴキブリ)が得られなかったら(取り尽くしたら)
また外へ出て隣の家へと渡り歩く(走る)その名は
アシダカグモ。

もし人間ぐらいの大きさだったら100メートルをどれぐらいで駆け抜けるだろう。
図体が大きくなれば歩幅が増すが、空気抵抗や重力の影響も受けるから単純に体調比では算定できない。
しかしこういう計算はおおよその精度で良い。
ヒト 体長1.7メートル 体重60kg、100メートル10〜15秒(走力の持久力はすべての生物で最高だろう)
アシダカグモ 0.12メートル (目測)100メートル20秒(ただし持久力はないだろう)
もし同じ体長だったら単純に体長比を乗じて100メートル1秒少々となる。
しかしこの計算はありえない。
クモの重量は計算上で2800倍、クモの脚力は同じく200倍程度で
足にかかる負荷が14倍に増加する。
この負荷がそのまま早さに反比例して1/14になるとしたら、
100メートル14秒と人間と変わらないことになる。
しかしそのためには脚を太くしないと身体を支えることが難しくなるだろう。
子どもの夢を壊すようであるが、
ウルトラマンや怪獣が円谷プロの造形で存在しえない可能性もあるのだ。
タグ:昆虫
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