感染者数の増加が止まらず、COVID-19は危機的な状況となっている。
ワクチン接種は少しずつ進んでいるが、先行している国でも感染者の増大は止まらない。
感染者のなかではデルタ株の割合が増加している。感染力が強く、とりわけ空気感染に注意が必要とされる。
ぼくの場合は会議への参加やセミナーを主催する機会があるため、携帯用のCO2センサーを持参している。
選んだのはCO2-miniという機種。
2015年にアメリカで設計された製品で製造は中国である。
数値については正確な測定が可能とされるNDIR(非分散型赤外線)方式で、しかも2波長式を採用。
小さく軽く(掌に載せると小鳥のようだ)持ち運びが簡単。
さらに充電池を内蔵しないことで回路の温度変化(ドリフト)の影響の回避や経年変化による安定性に有利。
内部は集積化された合理的な設計で耐衝撃なども含めて信頼性が高いと見た。
給電は3つの経路から可能。
@PCなどのUSB端子(USB Type-A)から本機(micro USB Type-B)への給電
A携帯電話等に付属するACアダプターから本機へ(micro USB Type-B)への給電

Bモバイルバッテリー(5V、300mA)から本機(micro USB Type-B)への給電

換気についてはビル管理法で求められる二酸化炭素濃度の基準値(1,000ppm未満)をめざすのが一般的だが、感染防止の安全性を上げるのであればさらに低い700ppm未満をめざしたい。
野外での測定値は400〜450ppm程度。これが大気のCO2濃度として比べてみれば室内のCO2濃度の上昇がわかる。
この機種には色によるアラーム(音は出ず光の点灯のみ)を常時表示する。
緑黄赤のセンサー表示は任意に変更できるのでぼくは以下の数値で設定を行っている。
緑 700ppm未満
黄 700ppm〜1000ppm未満
赤 1000ppm以上
写真では459ppmとして緑が点灯している

ただしCO2センサーは空気中のウイルスの量を測定しているわけではない。
人が多いと人の呼気に含まれる二酸化炭素から部屋のCO2濃度が上昇する。その数値から換気の状態を判断して安全性を判断するもの。
仕事場(室内)で計測中。数値は420〜480ppm前後で推移。
百平米ぐらいの空間を一人で使い、換気扇とサーキュレーター、空気清浄機を常時稼働中(コロナ以前から)、場合によっては除湿機が回っている環境。
(離席して戻ると下がっていた値が着席して数分でたちまち上昇。計測の正確性も表している)
このCO2センサーは小型軽量のためカバンに入れて外へも持ち出せる。
会議やセミナーなどでは参加者に値を示して安心していただくとともに
数値が悪化してくれば換気を促す根拠となる。
(暑いので開けたくない人もいるが、数値は事実として人間関係を気まずくさせずに換気ができる。ぼくのセミナーや会議では600ppm未満で運用するので安心して来てください)
その他の情報
@手持ちのモバイルバッテリーでは表示は正確だが数分で電源供給が停止する。センサー側ではなくバッテリー側の仕様で微弱電流のため自動でパワーオフしているようだ。再度オンすれば計測は再開される。説明書では電源投入後2分を経過した値が信頼できるとされている。電源が入っていれば15秒ごとに計測が実施される。
ACO2濃度と気温が入れ替わって表示されるが、気温が表示されるのは2秒程度でCO2濃度を表示する時間が長いので不都合はない
B本機は小型でモノクロ液晶でバックライトは付いていない。店舗や施設などではCO2濃度をはっきりと見せる必要があることから本機ではなくカラー表示で見やすい機種か、外付けの大きなディスプレイにWi-Fiで接続する機種を選択する。おすすめの機種についてはこちらをご参照。
「CO2センサーの導入による換気の「見える化」、換気の留意点、機種の選択について」
https://www.odayaka-keiei.com/co2-sensor
C購入は対応の良い測定器の専門商社からの購入が安心できる。
東京精器工業株式会社のオンライン「ハカル.com」など。
どうしてもAmazonで購入したい方はマーケットプレイスでは上記より廉価に調達可能だが、購入先を吟味して購入すること。ヨドバシでは現時点で販売休止となっている。
追記
徳島県は19日午後6時、新型コロナウイルス感染拡大への警戒を県民に促す「とくしまアラート」の警戒レベルを5段階で最も上の「特定警戒」に初めて引き上げた。政府分科会が示す「ステージ4(爆発的感染拡大)」に相当する(徳島新聞速報から)。
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