2021年07月24日

嵯峨天一神社から嵯峨峡へ(佐那河内村)


全国でもっとも遅い梅雨が明けた四国で涼を求める人もいらっしゃるだろう。
自宅から半時間程度の場所に嵯峨峡がある。
徳島市南部の八多町から峠を越えて園瀬川支流の嵯峨川が見えてくれば左折して川を上っていく。
春は河畔の桜が楽しめる。集落の中心部には薪ストーブの専門店などもある。

嵯峨地区の象徴は嵯峨天一神社。村の祭りや行事で中心的な役割を担う場所。
佐那河内村のWebサイトからの情報は以下のとおり。

天一神社の正門には、樹齢360年と思われる大杉があり、神社の荘厳さを呈しています。天一神社は、天照大神、月讀命(つきよみのみこと)・大白星神を祭神とし、平成時代の初期である弘仁3年(812)1月11日勧請の伝承があり、室町時代の終わり頃である永禄11年(1568)8月13日に再建したという棟札(むなふだ)を蔵しています。

https://www.vill.sanagochi.lg.jp/docs/2012120400149/

神社の鳥居に嵯峨天一神社とある。
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境内から外を見ると大木があり、その向こうにわずかな平地と里山の光景が広がっている
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神社の前を流れる嵯峨川。ここから少し上流は子どもの遊泳場所となっている
土門拳が室生寺に通った頃の室生川のような感じだろうか。
この日も複数の親子連れが水と戯れていた。上流に人家はほとんどないので気持ちがいいだろう。
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河畔にはカノコユリ(タキユリではなく自立型のカノコユリ)
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カナブンが花弁から出てきたところ
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神社を過ぎると道が細くなるので運転は慎重に
道が左へ大きく旋回して大川原高原をめざす場所でクルマを停めてさらに渓谷の歩道を歩く
どこにでもありそうな渓流だが、この場所の良さは来てみないとわからない
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木洩れ日が浅い川底に落ちて宮沢賢治の「やまなし」を思い出す
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葉のかたちが岩に映し出されていとおかし
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渓谷を吹く風はときにひんやりと。染みだした水で舗道が濡れている箇所もある。登山靴があれば好都合。
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奥入瀬のような景色をしばし愉しんでクルマに戻って椅子を出して昼寝をする。
(これらの用品も20年ぐらい使っている)
せみしぐれ、せせらぎ、木陰、渓谷を吹き下ろす風。
ときおり大川原高原をめざしてクルマが上がっていくが、嵯峨峡を散策する人はいない。
この日は利権にまみれた例の行事の開幕日だが、喧噪を離れて静かにまどろむ夏休みの一日。
posted by 平井 吉信 at 11:48| Comment(0) | 山、川、海、山野草
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