2021年07月08日

波寄せる内妻海岸 里山と海をつなぐ内妻川 翡翠色の河口に鳥居が見えた


南阿波サンラインを別として国道55号線を南へ走らせると海が見えるのは牟岐の街なかを過ぎてから。
まず目に飛び込んでくるのが内妻海岸。

ここは国道55号線がサーフショップ前から海沿いを豪快に曲がりながらトンネルに突入するまでの束の間、左手に波が見えて気になる場面(アイサイトがなければ、よそ見をしないように)。
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子どもの頃、海部川か那佐湾で釣りをしようと親父に連れられて通った道。
内妻海岸に差し掛かる右カーブの入口にドライブインがあった。
(「ドライブインやさか」といったか?)
国道55号線が直線化されていなかった頃の話である。

この店では上品な初老の紳士が白いシャツに蝶ネクタイで給仕をされていた。にこやかな接客で子ども心にいいなと思っていた。トンカツ定食を注文するのが楽しみでこれはごちそうだった。
自分で免許を取ってからは、宍喰町の国民宿舎みとこ荘でトンカツ定食かさしみ定食をわざわざ食べに行ったもの。
海(水床湾)を270度見下ろせる半島の丘の上にあって亜熱帯の雰囲気が漂う別世界。
(コロナ収束後にみとこ荘、復活しないかな。ホテルリビエラししくいと連携してやれないかな)
どちらのお店もいまはないけれど、トンカツ定食は昭和の風物詩だった。
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内妻海岸が濁り気味なのは浅瀬で波が砂を巻き上げるから。
この日も風が強い。うねりが多いが波高は物足りず好条件ではなかった。
ここはローカルサーファーの御用達。限られた駐車場のため、ビジターや磯遊びの訪問者はルールを守る必要がある。ローカルの方々は地元の良好な関係を構築するのに時間と手間をかけていると思われるから。

内妻海岸で以前から気になる風景がある。
それは内妻川が海に注ぐあたりで浅瀬が翡翠色にきらめくのだが、
満ち潮のときは深沈と沈み込み、引き潮のときは若草色に照り返す。
その河畔の畔に森に包まれた鳥居がちらりと見える。
南国的なのどかな風景と、見えない世界の入口の象徴である鳥居。

鳥居があるということは神社があるはず。内妻川河口の煌めく極彩色に描かれる神社とはどんな由来があるのだろう。あそこへはどこから行くのだろう。

ある日夢でここへ出かけた自分がいた。ということは行ってみろということ。
好きな人は鯖大師を見てさばせ大福を買って、あじさいロードや松坂隧道をたどりつつ大砂海岸で和むという組み合わせの妙(クルマで5分程度の距離にある)。
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内妻地区はクルマが置けないので、クルマがほとんど通らない旧国道の適当な場所にクルマを停めて徒歩で回る。曲がりくねった旧国道のあじさいを眺めながら渚をめざすと田んぼが目に飛び込んでくる。
(ここには揺れるマリーゴールドはあっても揺れたマリーゴールドはない、などというとあいみょんに怒られるな)
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土手はJR牟岐線の線路。その向こうに内妻海岸と内妻川がある。

巨大な葉を持つ木が群生
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コオニユリの蕾に夏の到来を感じる。予感という日本語はこんなときに実感する言葉。
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海沿いの田んぼの風に吹かれながら小径をたどりつつ線路の土手の下をくぐる。軽トラでも通れない徒歩のみのトンネル。
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牟岐線の下をくぐると内妻川の河口と内妻海岸が目に飛び込んでくる。そしてあの鳥居が見えた!
地図を何度眺めても行き方がわからなかった場所。
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振り返ると内妻川と国道55号線の高架。いつもあそこから内妻海岸や鳥居を横目で見ていた。
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引き潮の河口は水着なら歩いて渡れそう(対岸に人がいるところが内妻海岸の南端)。
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河畔沿いの小径は鳥居をくぐると水辺から離れて上がっていく。その途中に弘法大師の像(目あき大師)が置かれている。由来は知らない
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湿った坂は滑りやすいので慎重に。アカテガニがさささと崖のくぼみに隠れる
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この個体は赤い蟹の前にわざわざ立ちはだかって守っているように見える
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神社の名前は春日神社だが、本家の春日大社との結びつき(分祀など)は不明
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内妻川の河口を巻くように上がっていけば海を海を見下ろす境内と社
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階段の途中に大木がある
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逆光でゴーストが出ている(オーブではない。光学現象を怪奇現象と見誤る例はかなり多そう)
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神社のある高台から渚へ少し下ると内妻海岸の北半分が見える
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沖合から内妻海岸を見るアングル
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内妻川は清流で河口付近には30センチぐらいの魚が群れている。
背が立つほどの浅瀬にチヌやらセイゴ、コノシロらしき魚影が見える。
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再び土手の下をくぐって戻る。
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国道を下から見上げる。内妻川を横切るように橋脚が並んでいる。
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今度は国道に出て渚へ下る。
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内妻川は浜の南へ流れ込む。浜の南部は岩礁が多く波乗りには適さず、中央が良いポイント
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女性サーファーのかっこよさが際立つ
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もう一度内妻川を見る。里山を縫って全長数キロの小さな川でそのまま海へ流れ込む。
JR牟岐線の鉄橋が横切る場所。
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ここではカワセミが飛び交う。河畔の樹木が住処のようだ。内妻川はひそかにファンがいるが、観光地図に紹介されたことはないようだ。
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水遊びをしたい人は内妻ではなく大砂海岸が最適。駐車場もトイレもあり、渚の開放感がある。
同じ日の大砂海岸は打って変わって水清くのどか。
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大砂海水浴場はコロナ下で海開きは見送られているので人は少なく泳ぐには良い条件(海や川で遊ぶのは自分の責任でというのは子どもの頃から当たり前と思っている。遊泳禁止区域で泳いで補導されたことが何度かある)。

成熟した人と自然の関係に「管理」はそぐわない(その代わり行政の責任にしないこと)。
小さい頃から海や川を身体で知っておかないと。離岸流がどこに発生してどれほどの幅があってどれほどの力があるか(海が荒れたときは腰の高さでも浜に戻りがたい引き込みがある)、カツオノエボシやゴンズイなど危険な生物への備え、表層と底層での水温の違い、泳いでいて足がつったときの対応、力を温存して遠泳する身体の使い方など。それらは生きていくうえで糧となる。安全とは危険を冷静に熟知することがその第一歩だから。

波寄せる内妻海岸 里山と海とつなぐ内妻川 翡翠色の河口に鳥居が見えた
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posted by 平井 吉信 at 22:56| Comment(0) | 山、川、海、山野草
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