これは夢(睡眠)の話であるが、数日経っても覚えているため記録しておく。
ぼくはマラソン大会で走っていた。調子が良く次々と追い抜いてトップに立ち独走状態となった。
ところが後ろから追い上げてきた女子選手に追いつかれてしまった。彼女は走りながらこう言った。
「コースを間違えています」。
どういうことかというと、ぼくがトップを走っていたとき、コースの一部が距離あわせのためか、メインストリートをわずかに迂回するような区間があったという。
それを見落としてそのまま走ってしまったため数百メートルではあるが、距離が短いことになる。
これではゴールしても優勝はおろか完走にもならない。
なぜか徳島で開催されているようで徳島市内らしき道路が出てきた。男女混合になっているのはローカル大会だからだろう。そもそもマラソンをやったことがないのにマラソンの場面が出てきたのかもわからない。それが夢の矛盾でもあり希望でもあり。
思い出すのは1992年のバルセロナ五輪。
前年に東京で開かれた世界選手権で2時間14分57秒で優勝したのは谷口浩美選手。
先に行われた女子では山下佐知子さんが2位になり、有森裕子さんが4位だったので、男子にも期待が集まっていた。そして日本人初の優勝。このとき2位に入ったアフリカの選手が「トーキョーはアフリカよりも暑い」と言ったとか。それぐらい暑い大会だった。
谷口選手は走りの安定感と夏の暑さへの対応実績でバルセロナでの金メダル候補だった。YouTubeにもハイライトが残されているが、精神的な光を感じるほど走る姿は美しかった。
バルセロナ五輪は谷口選手のほか中山竹通、森下広一を揃えた日本は史上最高の布陣で臨んだ。3人とも中盤まで順調に推移していたが、給水ポイントで谷口選手に事件が起こったのはご承知のとおり。後続に靴を踏まれて転倒し靴が脱げて数十秒のロスと肉体へのダメージ。それでも諦めることなく谷口選手は力走を続けて8位でゴール。試合後の頓着しない記者会見が共感を呼んだ。
冬のスポーツであるフルマラソンでは夏のタイムはかなり遅くなる。1991年の世界選手権では棄権が続出したが、バルセロナも暑かった。金メダルの韓国選手のタイムが2時間13分23秒。転倒で数十秒のロスがあった谷口選手のタイムが2時間14分42秒であったので、事故がなければメダルに到達していた可能性がある。結果としてバルセロナでは森下選手が銀、中山選手が4位、谷口選手が8位入賞という成果だった。
ぼくは谷口選手が好きだ。右へ首を傾けて走る安定したピッチ走法を見ているとおだやかな精神と強い意思を持っておられると感じる。
さて、コースを意図せず間違えてしまってこのまま失格となる怖れが出てきたぼくは次にどのような行動を取るのだろうか?
ぼくが取るべき行動はふたつ。
教えてくれたこの女子選手のために彼女のわずか前を走るペースメーカーとして行けるところまで行って棄権するというもの。
もう一つは記録は諦めて見過ごした分岐まで戻って再度コースをトレースして戻ってくるもの(これは数十分のロスになろう)。
この続きが見たくなった。そして翌日も期待しながら眠りに就いたところ、マラソンで走っている夢が再開された(ほんとうか?)。
ぼくに追いついた女子選手は身長153〜155センチの小柄で短い髪の丸顔の女性だった。
(顔が見えてきたがいままで遭ったことはない人である)
ぼくは引き返してコースをやり直すのか、それともこのまま彼女のペースメーカーとして走り続けてどこかで棄権するという選択肢を選ぶところ。さてぼくはどうしたのか。乞うご期待(続く)。
スポーツ選手ではマラソンの谷口浩美が好きだが、
野球ではイチロー、野村克也監督(特にヤクルト時代)。
イチローについてはこのブログでも何度か書いた。人間として尊敬できる。
野村さんはデータ野球と言われながら実は選手の自主性に委ねていたので断じて管理野球ではない。データから次に何が 起こりうるか のパターンを見出し、現場で洞察してそれを検証する。
パターンとは、癖、傾向、行動の動機となる要素。
それを知るのと知らないのでは勝負の世界では大きな差が出る。
その上でわずかな変化に気づいて現場で意思決定していく。
どちらも共通しているのは「脱体育会系」。
監督や先輩に言われたことを鵜呑みにして乗りの良さ(頭の悪さ)で現役生活が短命に終わるというのが体育会系を抜け出せずに選手になった人の典型。
ここでぼくは寝ながらさらにおもしろいことを考えた。
歴代のプロ野球選手がいまの時代に全盛期で勢揃いするとしたらベストナインはどう組むかというもの。
ご存知のようにマラソンの記録もかつてはサブテン(2時間10分を切る)をめざしたのがいまや2時間5分を切るのは当たり前になっている。高校野球でも球速150kmの投手は甲子園に数人はいるし、プロの世界でも球種は増している。このように技術レベルの上がった現在に対応できる選手ということで選んでみた。守備と打順は以下のとおり。
1番 右翼 イチロー
2番 二塁 辻
3番 左翼 松井(秀)
4番 一塁 落合
5番 中堅 柳田
6番 三塁
7番 捕手 古田
8番 遊撃 宮本
9番 投手(DHなら大谷で2番に繰り上げ)
ところがところが。
野村監督がテレビの企画で「平成のベストナイン」を選ぶ場面がYouTube上にある。
(神掛けてぼくは自分が書いた後にこのコンテンツを発見した)
それがほとんど同じなのだ。ほんとうに。
このなかで野村監督が採らなかったのは松井(稼)だけだ。
(松井稼選手は遊撃手だが野村さんは宮本選手を選定。高い身体能力よりも守備の安定感を重視したのだろう。ぼくも同感。三塁については野村監督は原選手を選んでいるがぼくは適任が思い浮かばなかったので本来は遊撃手の松井選手を三塁に転換したもの。監督だから勝手な配置は許される?)。
→ その後、やはり生粋の三塁手でないので保留とした。記憶のなかで三塁手でいまの大リーグにも通用するというとなかなか思いつかないが、強いていえば小笠原選手かな?とも思うけれど。
ぼくは「平成」ではなくこれまでの日本の野球界からの選抜としている。
巨人の黄金時代の選手が入っていないのは現在の技術レベルへの対応力を重視するから。
スラッガーばかりを並べては野球はできないので
そこは通好みの職人選手を評価して入れている。
特に二遊間は間合いの良さで相乗効果が出る。実際にこの二人ならうまくいくはず。
誰が考えても同じような結論になるのではないかと思うけれど。
大谷選手が使えるのなら2番にDHで入れる。
(その場合は辻選手が9番でトップにつなげる役割となる)
大リーグでもそう使われているからという理由ではなく
強打者の2番は理に叶っていると思うから。
ただし3番や4番に入れないのは確実性の差があると思うから。
(落合選手の打撃技術はいまでも通用するだろう)
こんな布陣で外国と対戦できたらどんなに愉しいだろう。
布団に潜ってから空想する楽しみがあるのだ。
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