2021年03月28日

春の小川はさらさら流る 時間と空間を越えて小川はつなぐ(阿南市福井町)


「春の小川」の心象風景は東京の河骨川であったと伝えられる。
いまは埋められてしまったが、インターネット上に写真が残っている。
こんな川でザリガニやフナを穫ったり
半ズボンで川を歩いた経験が誰にでもあろう。
東京にもまだ武蔵野の面影があった時代、そして高度経済成長の波に呑まれる前のこと。

唱歌や童謡はどれもそうだが、空想豊かに歌の世界を描くことができる。
それぞれの聴き手が描く心象風景があるだろう。
「春の小川」の元歌詞は以下のとおり。

春の小川はさらさら流る
岸のすみれやれんげの花に
匂いめでたく色うつくしく
咲けよ咲けよとささやく如く

春の小川はさらさら流る
蝦やめだかや小鮒の群に
今日も一日ひなたに出でて
遊べ遊べと、ささやく如く

春の小川はさらさら流る
歌の上手よいとしき子ども
声をそろえて小川の歌を
歌え歌えとささやく如く


春の小川はどこに行けばあるだろう。
川が好きで四国のあちこちを歩いているけれど
心象風景を描ける場所は意外に少ないと気付いた。

ぼくの描く春の小川はこんな感じ。
・川は蛇行している(まっすぐの川は用水という感じ)。
・川は浅瀬と淵を形成しながら水深は変化する。ただし深くなく半ズボンで渡れるぐらい。
・川岸には草や藻が生い茂り流れのゆるやかな浅瀬でメダカが泳ぐ。
・コンクリートの河床や護岸はどこにもない。
・浅瀬では日の光を反射して瀬音高く流れる。
・対岸まで跳んで渡れるか、渡れなくても身近に感じる川幅。
・可能であれば石橋や木の橋が架かっている。
・河畔の土手はなだらかに川まで続いている。そこにれんげやたんぽぽ、すみれ、つくしが顔を出している。

そんな小川はどこにあるだろう?
(もし四国にお住まいの方でご存知ならコメント欄に書き込んでください)

ぼくが見つけたのは阿南市福井町を流れる小川の土手。
(この場所に思い出があるわけではないけれど、郷愁に浸ってしまうのはぼくだけ?
こんな川が目前にあったら、おっと思うよね)。
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河畔の草地には春がいっぱい
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河畔の木さえ生き物代表であるかのように誇らしく
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川へと降りていく小径をたどれば笑みがこぼれる
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振り返ると変わることなく小川がある
伝えたい遺したい22世紀にも
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YouTube上に「春の小川」の美しい動画がある。
https://www.youtube.com/watch?v=6oqI7AC_860

歌とピアノは、池田みゆきさん。
水に遊ぶわらべのように淡々と流す理想的な歌い方で流れに乗せてくれる。
そして「ささやきながら」の箇所では川の流れと違う抑揚で生き物の気持ちに寄り添う。

春の小川が連綿と流れるようにどんどん連想がつながる。
池田さんの歌をもっと聴きたくなって。
(できれば生歌を聴いてみたいな。ピアノ弾き語りで童謡・唱歌のCDをつくっていただけないかな。童謡や唱歌は繊細な世界で聞かせようとするとどんどん世界から遠ざかるから)
この曲が収録されている「日本の童謡と金子みすゞの歌」を購入。
(残念ながらパッケージCDはなくダウンロード音源のみ)
https://amzn.to/39oW4DE
https://mora.jp/package/43000074/TCJPR0000492680/
(音が良いのはAmazonよりもmora)

レーベルは「キッズソング ドリーム & ゆめある」。
https://www.yumearu-ehon.com/
理念を持って子どものための教材を提供されている。

posted by 平井 吉信 at 17:58| Comment(0) | 山、川、海、山野草
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