ときどきは季節を感じたくて立ち止まる。
春はすみれ、そして桜。
すみれは目立たないが、見ればみるほど小さい草丈に造形の妙を感じる。
紫色を中心とする花弁に緑がかった葉、その色の対比。
葉の中心に茎を立ち上げて凛と首を持ち上げて花をひらく。
この造形は人間界でも扇風機などでおなじみ。
ひとことですみれといっても種類が多くてしかも見分けが難しい。
異なる種類なのか変移の範囲なのかも明確ではない。
美波町で見つけたフイリシハイスミレ
ナディア・コマネチのような10.0の造形。
海を見下ろす丘でひっそりと暮らしている。



日当たりの良い芝生に生えていたノジスミレ(海陽町)

コタチツボスミレもしくはタチツボスミレ(海陽町)

鎮守の森の空き地に生えていたフモトスミレ(海陽町)

文化の森の散策でもすみれを見かける
日本中でもっともよく見かけるタチツボスミレ。

日峰山はスミレの宝庫。
ここはシハイスミレは見かけないが
タチツボスミレの仲間は多くしかも色が濃い。
岩棚の斜面に咲いていたアカフタチツボスミレ


背が高くなるのはナガバノタチツボスミレ
日峰山の個体は色もあざやか





追記
夕暮れ近かったので掌に乗るような小さな三脚とカメラの内蔵ストロボを使った。
市販されているカメラでスミレの撮影に向いているのは
@紫と緑の再現性の良いもの
A小型軽量ミラーレス(=電子シャッター)
Bストロボ内蔵
C短いシャッターストローク(風が収まった瞬間や手持ちで撮るときに必須)
D明るいレンズ(林間など暗がりが多い。近接に強いがマクロまでは必要ない)
この条件を満たすのがフジX-T30+XF35mmF1.4 R(全群繰り出し)の組み合わせ。
花弁の艶っぽさはフジの第4世代の画像エンジンの特徴。
手ぶれ補正の加わったX-S10はシャッターのストロークが長過ぎて瞬間を切り取るのには向かない。X-T1〜4もシャッターのストロークが長すぎる。
X-H1のリーフシャッターは良いが画像エンジンの再現性が第3世代で色再現性の忠実度が第4世代よりも低いと感じるし風が強いときのAF速度にも難がある。
ニコン、キヤノンの一眼レフをお使いの方は、タムロンSP 35mm F/1.8 Di VC USDを組み合わせるとスミレ専用に使えるだろう。このレンズは被写界深度と近接性能、手ぶれ補正を活かして植物の生態写真のほか、料理、ポートレートにも向いているはずである。
タグ:スミレ
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