2020年09月19日

浅くきらめき深く沈む翡翠色 穴吹川


四国一の水質という看板は四国のあちこちの川で呼称されているけれど
BOD(生物化学的酸素要求量)の値を比較しても意味がないというのが実感。
四国の清流ではほとんど0.5ppm程度の値となるが
人間が感じる水質は数字で現れない差を見分ける。

そのなかでも穴吹川の「0.5ppm」はほんものだ。
なにせ西日本第二の高峰、剣山から流れ出して
人口の少ない旧木屋平村を抜けて吉野川に注ぐから。
(過去には豪雨により剣山の北斜面が崩落して谷を大規模に埋没させた大災害を起こしたことがある)

写真をご覧いただくと「色を付けたな」などと思う人もいるかもしれませんが
穴吹川に行かれるときっと感動されるでしょう。
実際にこの色です。
(おそらく緑色片岩の川底がそのように見せているのでしょう)

フジフイルムのデジカメ(X-Trans CMOS第4世代の画像エンジン採用機種)なら
どれでもこんなふうに写ります。
おすすめはX-T30です(X-T2よりも良い画が得られます)。
シャッターのストロークが浅いことから電子シャッターで撮影すればボディ内手ぶれ補正がなくてもAF性能と相まって機構ブレがなく遅い速度でもぶれない。操作性も快適でついつい持ち出してしまう。特に標準レンズXF35mmF1.4 Rとの相性が抜群でこのブログの山野草の写真はほとんどこの組み合わせ。ストロークが深いT2、T3ではこうはいかない)


川の写真なんて退屈と思われるかもしれません。
(実際には退屈でしょう。でも目の前を流れていれば一日眺めても飽きない)
そこで心の目で流れる川を見てください。
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川にせり出した大きな木陰の上流と下流で若い男女のグループが別々に遊んでいる
嗚呼青い山脈
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(ここまでフジX-T30+XF35mmF1.4 R)

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(ここまでフジX-T2+XF18-55mmF2.8-4 R LM OIS)

若い頃、焚き火をしながら真夜中に泳いだことがあったなと思い出した。
あれはこの場所だったかな。

最後にひとこと。
この水の色にはまだわずかに濁りがあります。
(穴吹川の状況が良いときと比べればそう感じます)
あとは自分の目で見てお確かめを。


タグ:穴吹川
posted by 平井 吉信 at 23:15| Comment(0) | 山、川、海、山野草
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