2020年06月14日

自然がつくりだした滝のある庭園 海部川の王餘魚谷(かれいだに)轟の滝と九十九滝

 
海部川本流を遡ること40分、
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さらに支流の王餘魚谷(かれいだに)を10分遡ると終点。
車を停めて5分歩くと轟(とどろき)神社。

海部川上流は日本有数の多雨地域。
https://www.hrr.mlit.go.jp/river/dosya/sdk_hp/tokusei/bunpu1.html

上掲の国土交通省の雨量分布では四国東南部と紀伊半島南部が
年降水量4000mmを越えていることがわかる。

海部川上流域は林業が盛んである。そして本流支流ともダムがない。
保水力に裏打ちされた森から流れるミネラル豊富な水が遊ぶところ。
小さな沢でも水量は一年中多く南国の川特有のたたずまいにひかれる。

神社へ向かって橋を渡るとユキノシタの群生
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轟神社への階段
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ガラス戸ごしに御輿を眺める。これが滝壺に飛び込んでいくのだろう。
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龍神や不動明王と思われる石像。その向こうに轟の滝(本滝)がある。
ここは轟九十九滝と呼ばれる一帯である。
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轟の滝が近づくと水量の多さゆえの飛沫でたちまち濡れてしまう。
カメラは防塵防滴のフジX-T2だが
レンズはそうではないので長居はできない。
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写真ではわかりにくいが、滝は断層崖の割れ目からのぞいている。
高さは66メートルで四国一である。
滝の全容は崖の向こう、すなわち滝壺へ入っていかない限り見ることはできない。
身体を清めた氏子たちによる例祭以外は近づくことはできない。
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下流へ戻って右岸に渡る橋からと沢沿いに長い階段がある。
勾配は急でしかも階段が小さいので大きな靴ならひっかけてしまうだろう。
ここでひるむ人も多いと思うが、じっと我慢で一歩一歩確実に歩みを進めよう。
(登りはなんでもないが、怖いのは下り。小雨のときはやめておこう)

急な階段が終わると二重滝がある。
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二重滝の下流から轟の滝(本滝)へ落ちていく一筋の流れが見える。
足元が滑りそうで近づけない。
滝壺へ落ちるとまず助からない。安全な場所から落口を眺める程度で。
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二重滝
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階段が終わると多少の登りはあるが快適な散策路が沢沿いに続く。
しかもこの水系には砂防ダムが一箇所もない。砂防ダムが一箇所もない。砂防ダムが一箇所もない…。
景勝地の渓谷でも砂防ダムがあることがほとんど。しかし王餘魚谷にはないのだ。
このことが王餘魚谷の価値をいっそう高めている。
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雨期でもないのに湿潤な渓谷の空気感
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二重滝の次は横見滝
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沢沿いの散策路の快適なこと
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船滝は深い瀞場に豪快に水が滑り込む
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船滝から連続するように落差の大きな丸淵滝と続く
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鳥返滝には滝壺と河原がセットされ、その窪地を取り囲む岸壁がある
ここは桃源郷?と思わせる場所はここ
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展望が開ける場所があるが沢ははるか下を流れる。ここで尾根を見て現在位置を同定する
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鍋割滝が現れる。そのすぐ上手に鍋割神社。
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ここより上流に滝はないと書かれている。
(滝はないとの表示で引き返さずそのまま進むと)
鍋割神社のすぐ上流に日本庭園のような流れがある。
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まだまだ上流へと辿りたいのだが、すでに夕刻が迫っている。
小さな河原と河畔林、開けた地形はこれが源流域とは思えない。
(砂防ダムの直上流のような地形だが自然地形である)
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本滝は時間によっては虹がかかるといわれているが、今回は曇り気味の天候であったため見られなかった。
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雨の日は足元が滑って危険なので進めないが、おだやかな天候であれば
九十九滝はその散策の愉しさと相まって2〜3時間の極上の散策を過ごすことができる。

動画で見ると水量の多さがより感じられるはず




この沢を見れば雨の多い広葉樹の森をダムを持たず流れる海部川ミネラルヒーリングが身体で感じられる。
「海部川ミネラルヒーリング」は1999年の「南阿波海部の新しい波〜エコツーリズムによる地域づくり」(国会国立図書館の蔵書)で提唱したもの。「ミネラル」のキーワードが四国東南部の観光のみならず産業振興や暮らしの営みそのものであることを書いた。






タグ:海部川
posted by 平井 吉信 at 22:23| Comment(0) | 山、川、海、山野草
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