不織布マスクの再利用法(消毒)では新たな知見が披露されている。
それによると、一般に推奨されている洗剤の使用ではフィルター層が劣化してしまうという。
熱湯での煮沸やアルコールなどの噴霧、紫外線殺菌も同様とのこと。
不織布マスクは通常は三層になっていて真ん中がフィルター機能を果たす。
それが劣化するとウイルスの遮蔽性が低下することになる。
そこでフィルター機能を保全するには水に濡らさない、
一定以上の高温にはさらさない、薬剤は使わないと
これまで実践されてきた減菌法は使えないことになる。
それではどのようにマスクの再利用(減菌措置)を行うか。
それは70度程度の湯煎がよいというのだ。
(マスクは密閉性の高いジップロックなどに入れて空気を出しておく)
時間は30分〜60分程度で80度を越えないのが望ましいという。
「パンデミックから命をまもるために>マスクの消毒」
https://www.pandaid.jp/hygiene/mask
そのためには一定温度に保持する調理器具があれば便利である。
かつてサンヨーが売られていた一定温度を保つことのできる炊飯器をお持ちの方で
現在は炊飯を行わず手元に残っているという方はそれを利用するといいだろう。
しかし洗剤や煮沸によってフィルター機能が皆無になるわけではないので
不織布を新たに1枚はさむことでフィルター機能を補いつつ
これまでのように洗剤洗いや煮沸を行って
減菌を簡単かつ確実に行う方法もあり得るだろう。
(熱を加えるだけでは減菌はできても汚れや臭いは落ちない)。
比較的長時間誰かと接するようなときや混雑した場所に出向くときは
迷うことなく新しいマスクを着用し
近所のスーパーで買い物をするような場面で飛沫感染を防げば事足りるのなら
再利用マスクという使い分けができれば、
安全性を確保しつつ再利用マスクも活用してマスク不足の影響を緩和することが可能となる。
追記
本日、アイリスオーヤマのマスク直販サイトから注文していたマスクが届いた。
以下のURLで午後の適当な時間にアクセスすれば購入できるだろう。
(価格は7枚入り×2セット+メール便で736円。1枚当たり53円)
https://www.irisplaza.co.jp/index.php?KB=KAISO&CID=4065

届いたマスクには製造元が示され検査印があり性能表示がなされている。
ドラッグストアやスーパーにもいまでは商品が並んでいることが多いが
それらの大半は性能表示がない。
アイリスオーヤマは今後も不織布マスクの供給を強化するとのことで
消費者も感謝しつつ買い支えていきたい。
(SHARPも同様である)
タグ:マスク
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