2020年05月03日

巨大で濃い生態系 人の気配もなくひっそりとたたずむ渓流


ここは徳島県南部のとある渓流沿い。山姥伝説がある場所でもある。
その山懐深くに樹齢千年の杉があるというので
地元の人の案内で見に行ったことがある。
(案内役の方は地域の地勢や歴史を研究されている。今回の総勢3名は冨岡西高校の先輩後輩でもある。もしかしたら地権者の方もそうかもしれない。案内役の方が地権者に入山の了解を得ている)

源流近くの谷が拓けた場所から見上げて当たりを付ける。
源流に4つある沢の手前の沢(第四沢=仮称)から尾根に取り付いているところ。
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第四沢からさらに分かれた滝がある沢(第四右沢)を詰めていけばいいが
そのルートは険しいので第四沢の源頭に当たるコルをめざす。
3人とも藪漕ぎや急傾斜地の足運びに慣れているし、
コンパスの使い方、読図も熟知している。
(それができないと迷うだろう)

歩き始めて1時間でコルを通過。
そこから20分程の尾根に近い場所で巨大杉が現れた。人と比べれば大きさがわかる。
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さらに手分けして周辺を探すこと15分、
尾根からやや下った第四右沢の源頭近くに別の巨大杉を発見。
(そのとき風のささやく音色を聴いたような)
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尾根周辺ではほかにも巨大杉が散見された。確かにこの山域は巨大杉が存在する。
その後、尾根に戻ってさらに進んで1000メートル弱のピークに到達。
(山姥の気配を背後に感じつつ下山したほうがいいと感じたので)
ここで引き返すこととした。
(屋久島が全国最多雨の地域であるが、徳島県南部と南紀は屋久島に次いで雨の降る場所である)。
GPSは使用せず事後に1/25000地形図に巨大杉の在処とルートを書き込んだ。

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今回は渓流沿いに散策して山野草を見ようと考えた。
まずはコミヤマスミレ。石の隙間や崖っぷち、渓流沿いの湿った土に生えている。
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キュウリグサ(手前)とキランソウ(奥)
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サンショウ。食欲がないときなどに食べてみたらどうだろう
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渓流沿いの岩に自生するヒメレンゲ
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四国ではいまの時期はどこの野山にも多く見られるマムシグサ
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ユキモチソウ。雪見大福のような花?がある
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渓流には至るところに沢や湧き水が流れ込む
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立派なイチゴの花
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これはなんだ。恐竜の骨のような巨大な蔓が地面を這い
そこから無数の黄色い花が繚乱。
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→ ジャケツイバラ(蛇がつながったような茨という意味か?)と判明。自生種

ゼンマイの類だがあまりの大きさに驚く
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シダも大きい。28o広角レンズで手前にある手(大きめに写る)と奥にあるシダ(小さめに写る)と比べているがそれでもこの違い。1メートルは越えている。
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こんな大きなユキモチソウもあるのか
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テニスボールぐらいはありそうな個体
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植生が巨大化する渓谷沿いの生態系に身を置くと恐竜が出てくるハリウッド映画のロケ地にいるよう。

最後はかれんな花を。
どこにでもあるタチツボスミレをと思ったが
花の姿がケイリュウタチツボスミレのよう。
(2メートル下には沢が流れるのでケイリュウタチツボスミレもありえるが、背が高いので違うと判断)
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葉のかたちがコタチツボスミレのようでもあるが葉は小さく厚めで光沢がある。
あるいはツヤスミレ風か。
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背の高さはナガバノタチツボスミレのようでもあるが渓流では不利な感じがする。
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タチツボスミレは日本中どこでも見られるスミレの種類だが
地域や生態環境ごとの変異がある。
どのような必然があってこんなかたちになったのか。
渓谷にたたずむ幽玄のスミレの風情でしばし見とれてしまう。

ここには誰もおらず(この日は誰とも会わず)、この場所に社会の喧噪はない。
四国にはそんな場所がたくさんある。

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人がいない場所では目に見えない妖精がいる、
人がいる場所でも目に見えない何かがある。
公衆衛生では感染の予防のみならず
心身の健康を積極的に維持、創出していく視点が不可欠。
(意味のない行動を強いている反面、やらなければならないことをやっていない政府。もはやクーデターが起こっても不思議でないほど政治は腐敗と劣化と機能不全に陥っているが、恐ろしいのはクーデターの対象となっている政権が国民不在のクーデターのようなことをやっていること)。

国民が一丸となって国難を乗り越えましょう、などと聞こえてくると
国難に導いているのは誰?
社会を分断しようとしているのは誰?
戦時中の内閣のような振る舞いと言いたくなる。

もっとも政治だけではない。
わざわざ空いているパチンコ店を探してまで行く行為がどれほど危険なことか?
いま防ぐべきは医療崩壊。
せめて感染しないことができること。
さらに病院関係者や感染者(不注意はあっただろうが)を蔑視することがどれだけ人を傷つけているか?
また、不平不満を封印して自己満足の連帯感を強制していないだろうか?
その反面、意味のない自粛をしていないだろうか?
(科学的な根拠に基づいて自らが状況判断して自分を守っていかないと)

このところ荒っぽい車の運転に追い抜かれることが多いと感じる。
室内でYouTube見ててもストレス溜まるだけだよ。
ヒトのいない野外へ出て行くことは自分の身を守ること。
特に四国のような人口密度の低いところは家を出て帰宅するまで人に遭遇しないとこだらけ。
よく考えて行動しよう。家に籠もらないこと!
(変わることなく安全運転をしています。ただしヒトの迷惑を顧みないノロノロ運転はしません。流れよりはやや早めですが、指差し確認しながら運転しています)

ウイルスに勝つことはできない。それはウイルスの成り立ちを考えればわかること。
(60年を経て未だにヒトコロナウイルスのワクチンはない)
だからウイルスを無害化して共存する選択肢があるはず。
望むと望まないに関わらず息の長い付き合いをして収めていければいい。
それはできる(そう信じてこのブログでも発信を続けている)。
posted by 平井 吉信 at 17:46| Comment(0) | 山、川、海、山野草
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