2020年03月14日

岩脇公園 那賀川から妙見山まで春の足音探す


阿南市羽ノ浦町岩脇地区にある公園は
その昔、どんがん淵と呼ばれていた場所を整備したもの。
葦が生い茂る場所で落ちたら上がれないので近づくなと言われていた。

県立図書館の郷土図書コーナーには古地図が掲載された本がある。
ページを開いてみると、どんがん淵は江戸時代からあった。
那賀川の分流(北岸用水)のさらに分岐した流れが本流に戻る途中の湿地帯(水たまり)の地形であった。

那賀川下流の北岸の土手は南からの陽光を浴びて
堤防直下は北西の風をさえぎり
陽だまりがじんじんしみてくる。
三寒四温の肌寒い日に出かけてみるにはうってつけ。
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そう思って来てみると
多くの人が憩いに来ている。
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中学生の女子生徒が芝生にしゃがんでいると
友だちが合流しようと土手を自転車で下っていく。
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陽の光と戯れるような姿を見ているとほっとする。
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どんがん淵があった場所は公園になっているのだが
なぜか今年は水がない。
そのため草が生い茂っている。
普段ならボートを浮かべている場所なのだが
湖底を歩くのもそれはそれでおもしろいと歩いてみた。
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→ 2019年4月の岩脇公園
http://soratoumi2.sblo.jp/article/185799285.html

親水公園に接するように桜並木(馬場の桜)があるが
まだ蕾は堅い。
馬場を過ぎて農免農道を横切ると妙見山への上がり口がある。
近年は地区の人が花壇と展望台を整備している。
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子どもの頃眺めた風景とは大きく変わっている。
徳島と阿南を結ぶ道路がつくられているからである。
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坂を上がっていくと黒い焼き杉の家があり
瓶が並べられた離れの2階から風を感じながら土手を行くオート三輪を眺めたもの。

春にはぺんぺん草やレンゲを妹と摘みながら遊んだ場所は
自動車道の敷地になってしまった。

往時と変わらないものがあるのだろうか。
いや、きっとあると思う。
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(どんがん淵の公園に咲くオオイヌノフグリは色が鮮やかだった。中間リング使用)

(フジX-T2+XF18-55mmF2.8-4 、フジX-T30+XF35mmF1.4 )

posted by 平井 吉信 at 22:17| Comment(0) | 山、川、海、山野草
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