2020年03月08日

近所の山にすみれを求めて陽だまりを愛でる 良い週末の過ごし方(日峰山)


テレビを見てもラジオを点けても同じ話題ばかり。
確かに重要なことだけど
何をすべきかは見えてきている。
かなりの人が罹患する可能性が高いが
適切な対策を徹底していけばいい。

一方で買い物行動での必要以上の買い溜めは
必要な人に行き渡らないことで感染が拡大してしまう。
自分本位は結局自分に還ってくる因果応報。
人々を信じることだ(残念だが政府はあてにできない)。
それからもうひとつ、自粛は無意味。
(知らぬ間に加害者になってしまわないよう。例のクルーズ船から帰ってきた人の行動を時間と場所を発表した県に批判の声もあるが社会から見て必要な情報だっただろう。問題は周囲で起きた個人情報の流布)

太陽を見ているとほんとうに緊急事態だろうか?と自問自答してしまうおだやかな朝。
珍しく冷凍ピザと手煎れのコーヒーで朝を迎えた。
ピザは220度で6分焼いて180度で2分。
ふんわりとこんがりを両立させてみる。
コーヒーはV60ドリッパーで落とす。
チーズのコクをコーヒーが引き立て、コーヒーのおいしさをピザが支える。
お伴はピーター・バラカンのFM番組。
これ以上、何が必要なんだろう。

庭に出てみるとチューリップの葉が出てきている。
そして満開に近づいたキズイセン。これは家人の誰かが植えたものだろう。
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こんな日に家に居たくない。
ぼくはスーパーへ出かけるのもマスクはしないけれど
マスクが無意味だとは思っていない。
(流行していなくても公共交通を使うときは真夏でもしている)
近所のスーパーに行ってすぐに戻れるなら
手洗い、顔洗い、うがいで菌の増殖を防げる時間と手段がある。
それにスーパーに行かなくても個人商店でいい店はたくさんある。
でもきょうは山へ行きたい。
(近所の小麦屋さんでパンを買っておけばよかったな)

午後からは雨だろう。
それなら午後の早い時間に戻りたい。ならば日峰山。
(自宅から登山口まで車で5分で着いてしまう)
行こう。

グラウンドの裏手の車道から登り始める。
多くの散策の人やジョギングの人とすれ違う。
あいさつを交わしつつ歩いていると温かくなってくる。

陽だまりのタンポポ。
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途中に水場がある。飲めるかどうかはわからない
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道沿いにはすみれが咲き始めている。
アカフタチツボスミレ
日本でもっとも見かけるスミレはタチツボスミレだけれど
これは妙脈が赤い種類。あるいはタチツボスミレの海岸型のツヤスミレかも
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南に面した斜面に存在感を放つ
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春の七草のひとつハコベ(はこべら)
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ナガバノタチツボスミレ
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フイリシハイスミレ
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道は車道から離れてこの山系の最高点(191メートル)をめざす散策路に入る。
この道はおいしいキャラメルを食べるがごとく目の保養、心の栄養、身体の糧となるみち。
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わくわくする岩場を登り切ると平坦な道が遠見が原をめざして進んでいく。
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やがて展望広場に出る。ここで焼きおにぎりを食べる。
きょうは伊勢の有機JAS釜入り茶を水筒に入れている。
おやつはチョコレートとこれだけでごちそう。

展望台から北東の尾根を辿ってみよう。
すると191メートル峰の北に派生する尾根に出る。
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ヤカンがあって東が拓けた斜面、さらに海が見えてくる。
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やったーと心を緩めるとき。
方角からすると渚は越ヶ浜。
大神子と小神子の間に存在する秘境の浜。
(越ヶ浜の話題はこのブログでもアクセス数が極めて多いコンテンツとなっている)
大神子、小神子の謎の荒れ地、流れ込む沢、背の高い子どもの冒険


海底まで透けて見える透明度の越ヶ浜。
徳島市と小松島市の間、大神子と小神子の間にこんな渚があることはほとんど知られていない。
渚の近辺で黒くなっている海底は岩石が滞積しているところ。越ヶ浜の南の崖が崩れたものと推察。
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視点を右に振れば和田の鼻までを抱き込む景観。鳶は雄大な空間を自由に滑空。立ち去りがたい時間
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散策路ではハルリンドウやカタバミに出会う
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コスミレも点在する
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さらに散策路を東に進む
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やがて灯台に達し、くるりと南へ向きを変えて小松島港を見ながら元根井地区へと降りていく。
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こんな楽しい春の山歩きは毎日歩きたい。
良い週末が始まっていく。

(フジX-T2+XF18-55mmF2.8-4 R LM OIS、X-T30+XF35mmF1.4 R)
posted by 平井 吉信 at 01:20| Comment(0) | 山、川、海、山野草
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