日和佐道路の由岐I.Cを降りて田井ノ浜を過ぎると木岐の集落がある。
(道幅は広いのでまちドライバーも安心)
港方面へ向かうと行き止まりの場所に満石神社がある。
(車は港周辺の空き地に置ける)

近年、地元の人の手で神社を含む山麓が椿公園として整備された。
この日訪れてみると椿はちらほらだったが
とても快適な数時間を過ごすことができた。
満石神社までは海(木岐港)を見ながら快適な散策。


崖にすみれが咲いている。
ここは北西の風をさえぎる南東に面した温暖な場所。
今回からスミレと書かずに種類を分けて書くようにしたい。
というのもスミレの図鑑を入手したため。
だからシハイスミレと見た。


このスミレは美しい



その崖に生えているのはスミレの海洋型のアツバスミレ。
(ノジスミレとも思ったが、海岸性の環境に適応しているので)


なおも快適な散策を続けると
書家の小坂奇石の書を刻んだ広場に出る。

風もおだやか(むしろそよ風を感じる)なこんな日は一日ここでいたい。
(体調がすぐれない人こそ陽光を浴びてみるのがいいと思う)

さらにアツバスミレが崖の上に。


スミレに視覚はないけれど光は感じるはず。
海を眺めるように鎮座している姿を見ていると
心がなごむ。

満石神社前の泉はイボに効くという。


神社からは左手の坂を上がっていく。
やがて展望台に出る。

照葉樹の樹間に点在するのはタチツボスミレの海洋型、ツヤスミレ。
アツバスミレと違って日当たりの良すぎる場所は好まないようだ。
タチツボスミレとは葉の光沢感や厚みだけでなく低く構える姿勢など雰囲気の違いを感じる。

再びアツバスミレ


椿はどうしたって?
撮り忘れるところでしたが、一輪だけ。

こんな散策路は少年の心をときめかせる。
いまでも。

木岐の漁港では釣り船が帰ってきた。
釣果を見せてもらって
巨大なハゲとハマチですねと漁船に尋ねると
「この大きさだとメジロやな」と訂正された。
(出世魚の呼び名は地方で違う)

こちらはクエ(高級魚)

木岐を北上して峠を越えると海に向かって下っていく。
幾重にも波が押し寄せる田井ノ浜。

ところでなぜスミレかって?
それはまたの機会に。
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