2020年01月05日

山犬嶽は苔の名山(上勝町) 山犬嶽ツアーは月ヶ谷温泉発がおすすめ


山犬嶽(やまいぬだけ)は上勝町にある標高997メートルの山で
近年は苔の名山として知られ、訪れたいと思う人が増えている。
決して深山幽谷ではなく、ルートもそれほど険しいわけではないが
意外と難易度は高い山である。

南アルプスや北アルプスなど著名な山岳では
登山道が整備され地図とコンパスを持って地形を判断すれば道迷いは少ない。
ところが里山にある山犬嶽は踏み跡が縦横無尽にある。
自然のつくりだした展望大岩から登山口へと戻るルートが道迷い必須のコースである。
この山はほとんど携帯電話が通じない。
(従ってメールも受発信できない)
この山の魅力と注意点を見ていきたい。

登山口は民有地でありご好意で通らせていただく。
登山口直下に車を置くことはできず(当該民家の方が出入りできなくなる)
2km下の樫原の棚田の手前に車を停めることは可能である。
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しかし樫原の棚田(全国棚田百選)を見ながら車道を上っていくのは目の保養である。
(広い場所だからといって車が転回する場所に停めてはいけない)

登山口にさしかかる。
民家の方と目が合えばあいさつをしていこう。
最初は手入れの行き届いた杉林のなかである。
やがて分岐が見えてくる(周遊している)。
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ここでは左の苔の名所へと進む。

苔の名所にさしかかると登山道の周辺が苔に覆われた地形となる。
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大きな岩が苔むしているが、次々と現れる石像(仏像)にも足を止めてみる。
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さらに進むと苔玉のような光景が次々と現れる。
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谷の地形を降りていくともののけ姫の小さな花(タニギキョウ)などがひっそりと咲いている。
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山犬嶽の山頂へはトラバースしながらたどる。
山頂からは来た道を戻り、再び苔むす散策路をたどる。
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新緑の季節は目に入るすべてが碧に輝き碧に沈む。
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やがて大きな岩が見えてくる。
眼下の樹林を見下ろしながら風に吹かれてみる。
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ここからの下りは道を失いやすい。
一度急降下する樹林に紛れ込めばどれも踏み跡に見えてしまう。
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おかしいと思ったら引き返す(上に上がる)こと。

岩の下へ回り込んでみると神様が祀られている。
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無事戻ってこられたら山の神様にお礼を。

実は登山口の近くにある秋葉神社では旧暦の七月二十六日の夜更けに「三体の月」が見られるという。
(二十六夜の月は夜半すぎて上がってくる三日月である)
橘湾方面から上る月が三体に分かれてみることがある。
ぼくも深夜見に行ったことがある。
地区の女性が綾姫さまになって芝居をされていたのを思い出す。

秋ともなれば樫原や田野々の棚田、野尻地区は黄金色に変わる
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豊かな里山の魅力、上勝晩茶と棚田と苔むす山々、彩り山に温泉。
行ってみたいと思いませんか?

上勝町役場では道迷いが多い山犬嶽登山の注意を喚起している。
ご一読を。
http://www.kamikatsu.jp/docs/2011070400018/

ぼくがおすすめするのは
月ヶ谷温泉が頻繁に行っている山犬嶽ツアーに参加すること。
徳島市内から1時間少々で月ヶ谷温泉まで来られる。
そこから登山口駐車場まで10分少々であるが、
田野々集落から車で上がっていくと
山に慣れた人でも運転を躊躇するだろう。
片側はガードレールのない崖、
片側は民家の石垣と接触しそうであるが
民家は結構多いため
こんな場所ですれ違うとなると大変である。
役場の裏手の野尻地区からのほうがアプローチは長いがまだましかもしれない。
いずれにせよ車で行って車を置くのもなかなか難儀である。
だから月ヶ谷温泉の広い駐車場に車を置いてのツアーをおすすめする。

春から秋までがこの山のシーズンだが
マムシが多い山でもある。
多人数で行くと万一のときも安心できる。
歩く距離は大したことはないが
登山道という概念のない里山(登山地図もないし迷路のような地形からGPSは現在位置の把握のみにしか使えない)なので山の経験が豊富な人でも注意が必要である。

山犬嶽へ送迎してもらって
地元のガイド数人と苔の山を楽しみ
帰りは温泉でくつろぎながら食事を楽しむ。

月ヶ谷温泉は全室川を見下ろす部屋である。
一部の部屋は部屋風呂もある。
料金も手頃な価格となっているので
朝の出発が早いこともあって
泊まりをおすすめする。

温泉周辺には古民家のイタリアンもあれば
SDGsに配慮した人気のカフェもある。
棚田見物やいろどり橋を渡ったり眼下の川で遊ぶなど一日楽しめるだろう。

五月の勝浦川 彩山への道程 
http://soratoumi2.sblo.jp/article/185983267.html

連休は月ヶ谷温泉で鯉のぼりを眺めて食事と水遊び
http://soratoumi2.sblo.jp/article/183168183.html

2020年の詳細はまだ公表されていないので
2019年の概要をリンク。
https://www.e-kamikatsu.jp/asp/nwsitem.asp?nw_id=1159
posted by 平井 吉信 at 19:12| Comment(0) | 山、川、海、山野草
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