2019年11月10日

六花亭のマルセイバターサンド 数年ぶりの口福のとき


そごう徳島店での北海道物産展には行きたくても行けなかったが
義弟が北海道に出張しておみやげを買ってきてくれた。
それがなんと六花亭のマルセイバターサンド。
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もしこの世にこのお菓子がなかったらどんなに味気ないだろう。
スマートフォンがなくてもぼくには困らないけれど
六花亭がない世界は実に味気ない。
(世の中にはもっとおいしいお菓子があるよとささやかれても心に響かない)

5個入りで650円(税込)という価格でこれが売られているのだから
ぼくが菓子屋なら廃業したいと思うだろう。
誰が食べてもおいしいという最大公約数を
北海道の良質の材料を使いながら手頃な価格で提供している。
製品はともかく企業の世界観がさらにすばらしい。
四国には宝物のような川があるが、
北海道には六花亭がある。
みんな違ってみんないい。

数年ぶりに訪れたこの時間、
コーヒーや紅茶ではなく緑茶でいただくこととした。
銘柄は曲風園の大歩危茶。
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(もっともよく飲んでいる緑茶がこれ。霧が発生する渓谷の支流で農薬を使わずにていねいにつくられている)

時代とともに緑茶に求められる嗜好は変化しているが
渋みのない春の日射しのようなやわらかな風味が曲風園の特徴。
その感性がマルセイバターサンドの親しみやすさを引き立てると考えた。

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口の幸せという言葉はもしかして
いまの社会がもっとも求めていることかもしれない。
それと同時に社会全体の幸福をつくっていくことこそ
一人ひとりの使命ではないかと。
緒方貞子さんの志をみんなが受けついで共同体をつくっていければいい。

六花亭のマルセイバターサンドはおいしいだけではない
地域社会の幸福の実現というメッセージが込められているように思えるのだ。


追記
最後の行の意味がわからないとの質問メールをいただいたので補足を。
「地元の素材を活かして」「地域とともに」「地元密着で」などと打ち出す企業は少なくないが
それには地元の宝を掘り起こし、
受けつがれてきた意味を探るとともに
時代とともに新たな光を当てる作業が必要。

その根底には地域への愛しみ、文化や風土を尊重し尊敬する精神があるはず。
その精神が社内にあふれ地域へも浸透する企業になったとき
そこから紡がれる精神風土の豊かさが製品やサービスに込められる。

だからカタチだけを似せても追いつけない世界がある。
それは精神論ではなく現実に製品の品質の差を生み出している。
(ここでの品質とは総合的な意味を含む)。
もっともそれを感じる人がいなくなれば企業も存続しなくなる。
そのことを理解して企業も息の長い啓発を行っている。それがホンモノたる由縁。
六花亭製菓株式会社はその域に達した数少ない企業のひとつではないかと。

posted by 平井 吉信 at 16:00| Comment(0) | 食事 食材 食品 おいしさ
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