2019年11月10日

ナカガワノギク 世界中で那賀川中流の岩場だけに咲く


那賀川は剣山山系の南斜面に源を発し阿南市の紀伊水道に注ぐ全長125kmの一級河川。
小見野々ダム、長安口ダム、川口ダムなどの巨大なダムがせき止めているが
流域は日本有数の雨の多い地域であり無数の支流を集めて流れる。
最大24時間降水量では、2004年の海川地区で1,317o、
1976年には日早地区で1,114oと当時の木頭村が全国1、2位の記録を持っている。
古くから木頭杉に代表される林業の産地であり
かつては流木に乗って竿1本で川を下る職業があった。

このように大雨が降ると一気に下っていく激流が洗う中流域に
鷲敷ライン(急流で知られる景勝地)がある。
そこには大雨が降ると水没する岩場に咲く固有の植物や希少種が自生する。
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見た目はどこにでもありそうなナカガワノギクは
世界中でここだけという希少種。
その特徴は水没しても流されにくいように
葉が流線型をしているということ。
この日も同じ岩場にリンドウやアオヤギバナが咲いていた。

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川沿いの公園のような場所ではイチョウが色づいている。
弁当を持って一日を過ごしてみてはどうだろう。
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ナカガワノギクが開花して丹生谷に秋が訪れた。
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posted by 平井 吉信 at 15:34| Comment(0) | 山、川、海、山野草
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