2019年05月19日

足元の山野草に思いを馳せながら空に浮かぶアケボノツツジのあでやかさ 砥石権現

連休中の話題になるけれど
今年の連休はほとんどお金を使っていない。
家でいるよりは出歩くほうが多かったが
お金のかかるところへは行っていないし
外食もしていない。
(家にいれば料理三昧)

連休中は料理人は最善を尽くすのが難しい。
市場が休みになるなど原材料の調達とて難しい。
(料理をされる人への敬意として混む時期には訪問しないと決めている)
そこで生産者が直接出荷する直売所へと足を向けた。
これらは近隣の生産者ばかり。
このトマトは食べる前から甘みと酸味が高度にバランスして「濃い」ことがわかる。
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残念だったのは
いちごを家へ持って帰ると変質していた。
(おいしそうに見えるけど半時間の温度変化で傷んでしまった)。
連休前に収穫して冷蔵していたのだろう。
(連休中は人手が確保できないので出荷できないのだろう)
でも冷蔵して店頭に並べたらどうなるかを考えなければ。
(勝浦町内の著名な生産者だけに残念)

農産物には連休がないが流通が止まってしまうから
こんな事態になってしまう。
来年からは10連休などの一斉の休日は設けられないだろう。
(せいぜい3〜4連休程度でいい)

さてと、本編へ戻るとして
新緑を浴びに出かけた日が一日だった。
自宅からせいぜい1時間少々で登山口へ到着する。
いまは春の山野草の時期でもあり
アケボノツツジの咲く頃でもあり。
ということで、旧木沢村の砥石権現へと出かけた。
(砥石権現は山の名称であって神社ではない)

日射しは期待したほどではなく薄曇りときどき陽が射す感じ。
登山口は沢を遡行していく。
シコクブシ(トリカブト)の群落にシロバナエンレイソウが盛期。
ヤマシャクヤクはまだ蕾だった。
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苔に覆われた場所でミヤマカタバミの楚々とした白
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ネコノメソウは独特の色階調で存在感を訴求
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沢が近いのでサワハコベ
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ヤマウツボ
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今年は例年より花暦が遅れているようだ。
まだ新緑というには程遠い枯木のような森


紅一点のホソバノミツバツツジ
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葉が細いのでエイザンスミレか
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ワチガイソウとともに咲く 白と薄紫の対照
(ときどき走っている方がいるけれど、道ばたのワチガイソウなどは踏まれてしまう)
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このスミレは何だろう ナガバノタチツボスミレか?
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年々森が明るくなっているような気がする。
(特に地面。鹿の食害だろうか)
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オブジェのような岩、樹木
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樹木に寄り添う ハクサンハタザオ、オオバタネツケバナか?
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尾根に出るとカタクリが群生
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砥石権現の山頂を過ぎるとこの山の春の主役、アケボノツツジ
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(例年はミツバツツジと饗宴するが今年はミツバの開花が遅い)
アケボノツツジはあでやかだけど潔い色で日本的な感じ。
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楚々とした日本画のなかに洋画の色が混じっているような
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春霞の乙女といった風情
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艶姿なみだ娘といった風情
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姉妹デュオという感じ
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足元の小さな山野草を愛でながら下山。
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(まだまだ連休は続くと思っていたら10日間は早かったかも)
新緑を愛でる山の散策が一年でもっとも愉しい。
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春の砥石権現は和洋折衷の魔法をかけるのだ。
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posted by 平井 吉信 at 21:49| Comment(0) | 山、川、海、山野草
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