今回は道の駅のある南岸を通らずに北岸を通ることにした。
河畔の桜に目を留める。

印象的な石段が目に飛び込んできた。神社に続いているようだ。
興味をそそられて階段を上がっていくと徐々に桜が見えてきた。

上がりきると桜の並木道の参道があり、その奥にさらに石段がある

2度目の石段を上がり終えると境内に出た(大宮八幡神社)


神社の隣に神宮寺という寺がある

神宮寺の境内を抜けて山へと上がる散策路を行ってみる
88箇所を模した石仏が次々と現れる

散策路は快適

ほとんど誰も来ない場所で桜が咲いている

現実感のある石像は弘法大師ではないか
(ぼくは空海に格別の親近感を覚えるので像に触れてしまう。長い年月を経てどんな思いでここに鎮座されているのか)


周囲が開けて谷に面した地形が現れた。ここでは誰もが立ち止まるだろう。そこにも印象的な桜があった

ここでお昼を食べることにした
手作りの握り飯は旨い塩を少量振ってお椀で転がして整形したもの。
こうすると、手で握らないので雑菌の繁殖を防ぎつつ、ふわっと口のなかで崩れる加減が再現できる。
自家製の梅干しを入れてあぶった海苔で巻いてみた。
(あまりにおいしくて叫びそうであった。おかずがあるとかえって米粒の魅力が引き立たない。これにバナナがあると申し分なかった。途中のローソンでANA輸入のバナナを買っておけばよかった)

足元には春の七草のひとつ、ゴギョウ(ハハコグサ)

近くには風に揺れる薄紫の小さな花

さらにはスミレ。特に名前のつかない「スミレ」ではないか。
この個体は特に美しい。

今回はフジのX-T30で撮影している。
第4世代のセンサー+画像エンジンだが
第3世代から大きく進化している。
ファインダーを覗いていても画の自然さが伝わってくる。
AFも別物でさっと正確に合焦する。
シャッターはストロークが短く歪みが減少したとされる電子シャッターは常用できる。
プロネガスタンダードという色を選んでいるが、実物を彷彿させる。
これまでのフジが苦手としていた紫の再現性が明るくなりすぎず自然。
緑もつくりものの鮮やかさではなく自然の深みを再現できるなど向上。
とにかく絵の深みと自然さが違う(比較対象はX-T2=第3世代の画像エンジン)
さらに行くと山頂に着いた。
帰宅して「電子国土」で見ると115メートル峰のようだ(名前はない)
屋根の着いた展望台がある

山頂と北面にも桜が連なっている

ここにもお大師様の立像。なつかしいと感じてしまう

八十八箇所の石仏を見ながら南へと降りていく。

さきほど握り飯を食べた場所が谷の対岸に見える。
ここも開けていて春の山野草であふれている。
これはキランソウ。

桜ごしに勝浦川が低い場所に見えるようになってきた。


玉虫(ヤマトタマムシ)の死骸を見つけた。エノキが近くにあるのだろうか。
死してなお輝く孔明のようだ

山頂経由で谷を一周して神宮寺に戻ってきた。
距離はないが、のどかで心身が新緑を浴びて満たされる散策路。

大宮八幡神社の境内で再び桜と対面。


神社の石段を降りると桜並木が迎えてくれた。

最後にこの1枚。X-T30(設定:プロネガスタンダード)で撮影。
忠実な色彩でありながら美しいと思える何か(真善美)を体現している。
カシオが1995年にデジカメを世に問うて二十数年、色彩はここまで辿り着いた。
https://www.itmedia.co.jp/news/articles/1805/19/news012.html

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