2018年10月01日

増水の小歩危渓谷 空色の水はタイムマシーンに乗って

四国山地が隆起するのに負けじとばかり川は北上していく。
ところが中央構造線にぶつかってくるりと東流して紀伊水道へと注ぐ。
不器用だけどひたむきな吉野川の「生き方」は好きである。

吉野川を源流から河口まで見ていくと
見どころが多すぎて数日ではとても足りない。
そのなかにどれだけ「日本一」が転がっているかご存知だろうか?

ラフティングではこの先行谷の地形に光が当たった。
吉野川でもっとも美しいのは小歩危峡である。
この日は水が増水して透明度がない。
川が緑色をしているのは濁っているからである。
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徳島県人ならご存知の徳バスのサンデーツアーの告知番組、
確か平日の17時45分から5分枠で流れた番組。
鳴門の渦潮から吉野川の鮎戸の瀬、小歩危峡が流れる場面がある。
そのときの川の色は空色だった。

早明浦ダムができたのは昭和50年だった。
期待された洪水調節は果たせず、
利水においても渇水が発生するなど役割は果たせなかった。
その後の吉野川の長期的な濁りをもたらした。
ダムが築かれた大川村では村の共同体が崩壊した。
(村の元教育長をされていた方に直接話を伺った)
さらに小歩危ダムの計画まであったという。
ダムは、人間の良心の墓場である。

徳島バスのローカル番組はダムができる前に撮影されたと思われる映像である。
どなたかあの頃の映像を動画に掲載してもらえないだろうか。
水の色に驚かれるだろう。
流れが早い渓谷で水底が見えるとはどういう景色なのか。
規模がまったく違うが
それを彷彿させるのは吉野川の源流(白猪谷)である。
(このブログでも写真で紹介している)
番組中に流れていたBGM(You do something to meのムードオーケストラ版)もなつかしい。
DSFT8087-1.jpg

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在りし日の小歩危峡には程遠いが、それでも吉野川は不平を言わずに流れていく。


タグ:吉野川
posted by 平井 吉信 at 21:56| Comment(0) | 山、川、海、山野草
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