2018年06月26日

美郷の梅で梅酒をつくる


例年の恒例行事となっている梅酒づくり、梅干しづくり。
ぼくの梅好きは小学校の頃から。
大きな果肉の詰まった梅干しを口に放り込むと
よく咬んでにじみ出る酸味をぐにゅぐにゅと音を立てて味わいながら
口を開いて家人に真っ赤な口内を見せて
最後に茶で締めくくる(なんという小学生!)。

ところが市販品の梅干しはなんだか口に合わない。
梅干しはあの突き抜けた酸味があってこそ。
だから自分で漬けてみたらこれが市販品よりおいしかった。
それから年月を数える梅酒、梅干しづくり。

梅といっても品種ごとに盛期が違う。
先頭を切って出てくるのは小梅。
これを梅酒にするとまろやかな感度の高い梅酒になる。

ぼくの梅酒は35度の焼酎とハチミツでつくるのが定番。
鮮度の高い梅を下処理して500〜600グラムのハチミツと
焼酎は35度の米焼酎が最善だが
このところ熊本産の入手が難しいので泡盛35度を使っている。
(銘柄は久米島の久米仙)

しかしとあるところで試飲した市販の梅酒に打ちのめされてしまった。
それは美郷の一醸造所、東野醸造所の「ホーホケキョ」という商品。
吉野川市美郷地区は梅酒の特区として小規模醸造所が軒を連ねている。
美郷の梅酒の品質の高さの理由は
産地と直結していること、このことによって鮮度を確保できる。
(梅酒は鮮度が生命線。摘果してからどれだけ短い時間でつけ込めるか)
さらに小規模ということは大きなタンクを使わず
家庭用の瓶で製造する醸造所が少なくない。
製造面からすれば、タンクごと内容を廃棄するリスクを減らすことになるが
その分、詰め替えの手間がかかるし
梅の成熟度で風味が変わるのでブレンドの技術も必要となる。
しかし4リットルの小さな梅酒の瓶は密閉度が高く
梅の品質を維持しつつ旨味を逃がさない特徴がある。
産地と小規模を活かしているのが美郷の梅酒なのだ。
さらに美郷は標高が高いので
農薬を使用せず栽培する農園もあるなど安心感が高い。

梅酒を味わうのも梅の青果を手に入れるのも美郷物産館だ。
この日仕入れたのは、大玉の鶯宿と月世界。ともに梅酒用。
(今年は小梅の時期に買いに行けなかった)
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今年の新機軸は泡盛とホワイトリカーをブレンドしたこと、
ハチミツから氷砂糖に変えてみたこと。
このことは風味のまろやかさが後退するかもしれないが
透明度が上がるのではないかと考えた。
同じような製法、材料で東野さんの梅酒と比べてみたいと思ったこともある。

漬け終わった梅酒の瓶を眺めながら
1年物の古酒を氷で割って味わう夜更け。
(また明日の朝目覚める歓びを感じる宵)
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夏場の疲労回復や食欲増進、整腸作用などに期待しつつも
自作の梅酒の最大の醍醐味はおいしさに尽きる。
炭酸水(南アルプスの天然水がパワーアップされている)で割ると
ビールはもう一生飲まなくていいかなと思えるぐらい。

舌の上で酸味と旨味をくゆらしながら鼻を抜ける香りとのどをくぐる心地よさ。

南高梅が出回ってくると6月下旬からはそろそろ梅干しづくりの季節。
季節を感じながら梅を漬ける歓びを今年も味わえる。
収穫と健康への感謝を込めて今年は5kgつくろうかなと。

美郷物産館は晴天。こんな日はいい梅が出ているかも。
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梅の青果、あった
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梅干しも見てみよう
(ぼくもときどきは自作と味比べで買っている)
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せっかくだから昼も。目当ての限定ランチは売り切れていたけど
そばの定食ならあった。
食べログには乗っていなくても連日座る席がないぐらいの盛況。
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美郷物産館の人たちは率先して来店者に美郷の魅力を伝えながらも
素朴なお人柄の方が多く、押しつけがましくならない。
だから行くのが楽しくなる。
美郷も物産館も応援しています!

タグ: 2018 美郷
posted by 平井 吉信 at 23:43| Comment(0) | 山、川、海、山野草
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