2018年05月06日

連休は月ヶ谷温泉で鯉のぼりを眺めて食事と水遊び


勝浦川の支流、月ヶ谷には源泉がある。
かつて源泉に近いところに湯屋があった。
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これはその内部。おそらくは板を沈めて鉄の風呂釜に触れないようにするもの。
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昭和の時代、田舎はほとんどこれだった。ぼくも親戚の家で入ったことがある。
板をそっと踏みこんで肩までつかるので、よくあったまった。
窓を開けると東の空に満月が昇ってきたことを覚えている。

この場所は地元で湯守をされてきた美馬由美さん((株)かみかついっきゅう前社長)に
ご案内いただいたときのもの。
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源泉を薪で沸かしていたもので
県道から入り込んだ山中の沢の音が聞こえるような場所にあった。
(月ヶ谷温泉の歴史ともいえる神聖な場所)

月ヶ谷の淵。
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源泉はここからさらに上流にある。
険しい岩をよじ登って見えた景色は
岩が温泉成分で白く変色した光景だった。

時代の流れで月ヶ谷温泉は源泉から離れて便利な場所に建てられたが
老朽化したので平成17年にはリニューアルされ、
上勝町の集客交流拠点として賑わっている。
こんな風呂が付いている客室もある(宿泊客のみ)。
各部屋が勝浦川を真下に見下ろす絶景に立地している。
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周辺には東輝実さんのカフェ・ポールスター
表原平さんのイタリアンレストラン「ペルトナーレ」があるなど
町内で人が集まる場所となっている。

月ヶ谷温泉の前にはキャンプ場があって
バーベキューなどもできる。
温泉とキャンプ場は勝浦川を渡す木の橋で行き来ができる。
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さらにその少し下流に吊り橋が完成しようとしている。
これは株式会社いろどりと上勝町が描く
観光と産業振興を一体化した「彩山」構想の一部の仕掛けである。
(現時点ではまだ通行可能とはなっていない)

温泉から歩いてアクセスできることをめざしているのだが
この吊り橋は道路から見えず
勝浦川の渓谷の美しい場所に鳥の目で接近できる。
眼前には未来の彩山が観光客が移住者の受け皿として迎えてくれることになる。
http://www.kantei.go.jp/jp/singi/tiiki/tiikisaisei/dai43-2nintei/plan/a597.pdf

混む時期に人が集まるところは避けたいが
家族への接待ということもあるので。

まずは食事から。
この日はフロントで社長の松岡左千子さんが接遇をされている。
(かつて三田村邦彦主演のドラマに出演して三田村さんと会話をされた方)

川が見下ろせるカウンターに座って
しいたけ膳と晩茶御膳を注文。
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しいたけ膳(しいたけ天麩羅、焼きしいたけ、小鉢、ご飯、山菜そばのセットで1,100円)
出されるお茶はもちろん乳酸発酵の上勝晩茶。風景を見ながらいただくとなおさら。
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こちらは晩茶御膳(阿波尾鶏の晩茶燻製焼き、晩茶コロッケ、玉ねぎピクルス、晩茶ゼリー、ご飯、晩茶ふりかけ、山菜そばのセットで1,500円。写真の燻製焼きは火を入れる前)
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料理はおいしい。県内の第三セクターでも有数だろう。
もし食事に行かれるときは事前に予算と好みを伝えて
料理長にお任せしてみるのも方策かと。

温泉前の勝浦川には鯉のぼりが数本渡されている
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うちにも鯉のぼりがある。
その昔、ぼくの成長を祝って買ってくれたものだが
まちなかでは鯉を上げるのもなかなか大変だし
何より年月が過ぎてしまった。

食事のあとはそのまま川へおりていく
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橋を渡ればキャンプ場
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下流には吊り橋が見える
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それぞれの休日を楽しまれている
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見上げれば鯉のぼり
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月ヶ谷温泉を後に車で10分の灌頂ヶ滝へ。
水量が思ったほどなかったが
次々と人が訪れて涼感をもらって降りていく。
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帰りにはいっきゅう茶屋でおみやげをおわすれなく。
ここでしか入手できない上勝晩茶の生産者が少なくない。
勝浦町のよってね市はいまならイチゴがねらいめ。

上勝町は徳島市内から1時間弱で山道の運転が苦手な方でも車線が広い点は安心。
神山とともに手軽なお出かけ地としてともに発展して欲しい。
posted by 平井 吉信 at 13:57| Comment(0) | 山、川、海、山野草
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