2018年04月01日

通りがかりに見えた桜 徳島市、佐那河内村、那賀川町


◆徳島市の台地にある住宅団地の公園にて
辺りを散策しているとアトリエとか教会とか写真館とか
瀟洒な建物が多いまちなみの誰もいない公園で咲いていた。
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◆日本一低い山 弁天山(標高6メートル、徳島市方上町)
弁天山についてはかつてヤマケイに記事を書いたことがある。
その地形からして勝浦川の大三角州にあって
浅い海の小島だったのではないか。
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中腹からの眺め
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◆弁天山から多々羅川を過ぎて徳島市八多町へ
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下の写真で左手の小高い丘が
かつて本庄城があった熊山ではないだろうか?
義経が小松島に上陸して
平家方が守るこの城を攻め落として
平家の武将28名を捕らえて近所の豪族の邸宅で討首にしたと、
瀬戸内寂聴の「多々羅川」にも書かれている。
→ 大松川か多々羅川か?

その場所がまさに寂聴さんの母の実家(祖先)であったようだ。
寂聴さんの母がかつて住んだ生家は人に譲り渡したらしいのだが、
譲渡先の家人が家の数カ所で歩くだけで首や肩に激痛が走る場所があったため、
拝み屋に見てもらって祈祷してもらったという。
祈祷後に祟りは治まったらしい。
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◆勝浦川水系の八多川沿いの八幡神社下の広場にて
八多という地名は気になる。
高知県西部を幡多と書くが、ここは八多。
八は神様を暗示すると仮定すれば神様が多い地区?
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◆佐那河内村の嵯峨峡
県内で唯一の村ながら徳島市に隣接する立地。
文化の森からはわずか10分程度ということもあって
「村」を意識しない人も多いのでは?
調べてみるとかつては徳島にあった「長」という国の中心であったとも。
http://www.library.tokushima-ec.ed.jp/digital/webkiyou/48/155-158.pdf

大川原高原や旭ヶ丸へはよく立ち寄っている。
大川原高原へは嵯峨地区の嵯峨峡を上がっていくこともできる。
実は、嵯峨には寂聴さんの祖父の妻カツの里がある。
寂聴さんが従兄弟の車で佐那河内の家を訪ねて当主と話す場面がある。
「多々羅川」では嵯峨の里を格調高く描写しているような気がする。

嵯峨の里の中心部。
潜水橋、神社、点在する民家、段々畑を縫う嵯峨川の流れ。
やんごとなき里の風情といえるのでは。
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空襲で亡くなった寂聴さんの母は防空壕のなかで
寂聴さんの祖父、和三郎さんをかばうように倒れていたという。
当時、佐那河内に疎開していた和三郎さんが
徳島市大工町に行った理由を
嵯峨の小川家で聞かされた寂聴さんは言葉を失う。
(→ 瀬戸内寂聴「場所」に収録されている「多々羅川」で)

嵯峨峡沿いの山桜を探してみた。
桜のなかでは山桜がもっとも好き。
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→ 嵯峨の里のしだれ桜
→ 嵯峨峡の清流

すみれもあった。
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(嵯峨峡は、フジX-T2+タムロン90mmF2.5ミノルタMDマウントで。高貴な里の風情は色鮮やかなフジではなく、どこか翳りのある90年代のタムロンが合っている)

◆那賀川町の平島公方の桜
あいさい広場で大根、イチゴ、小松菜を買う。
そして那賀川町の牧場直営の精肉店へと向かう。

平島公方とは室町幕府の足利氏の別家で
14代将軍を輩出している名家であるが、
都を追われてこの地に住むようになった。
その屋敷跡がいまも残っている。
江戸時代には徳島藩(阿波藩ではない)を治めた蜂須賀家の客将としての待遇であったが
不遇であったとの記述がある。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%B9%B3%E5%B3%B6%E5%85%AC%E6%96%B9

いまでは国道55号バイパスから入った田んぼの小山が邸宅跡として残るのみ。
それでも近所の農家が手入れに訪れていた。
いまも平島公方は在所の人々に慕われている。
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あとがき
近郊の歴史と桜をたどる気ままな小旅行(というよりは買い物のついでのひとこま)。
たまたま瀬戸内寂聴の「多々羅川」「京都」という単語で訪問地がつながった。
「旅と歴史」に寄稿しているルポライターのぼくとしては
仕事の依頼を受けていないことでも
真実を知りたい一心で探偵ごっこのようなことをやっているのです。
(あっ、でも刑事局長の兄には内緒にしてください)。
素敵な女性たちともいい雰囲気になるのだけれど
最後の最後でいつのまにかすれ違います。
坊っちゃんは相変わらずですね、などとすみちゃんに言われそうです。
きょうは4月1日、殺人事件は起きません。
ただ徳島近辺を走り回っているだけです。
(スケーターになったり探偵になったり年度末は忙しい)
これだけ桜の話題を展開しておきながら
何か足りない気がする。
桜にまつわる食べ物、
例えば、桜餅や桜を使った菓子を食べていないから。

posted by 平井 吉信 at 17:53| Comment(0) | 山、川、海、山野草
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