2018年03月04日

吉野川橋の落日 揺らめく光(時間)を受け止める


徳島市内に住む人は
吉野川大橋を渡るとき、地元に戻ってきたと感じる。

これはそのひとつ上流の吉野川橋。
通称では古川橋ともいう。
かつてはこの付近で大阪方面への水陸両用艇が離発着していたらしい。

徳島市は四県都のなかでもっとも渋滞が激しい。
その理由は城下町を水路(川)が縦横無尽に走っていること。
とどめはこの川幅1qを越える吉野川の存在である。

でも、吉野川がなかったら徳島市も存在しない。
事務局の一翼を担った1996年の水郷水都全国会議・徳島大会も開かれなかった。

高知県瓶ケ森の南斜面に発した流れは
やがて四国山地を横切る横谷(大歩危、小歩危)となり
池田でくるりと向きを変えて紀伊水道をめざす。
日本最大規模の竹林を従え
日本一の基本高水(利根川や天塩川を凌ぐ)を誇り
二百数十年続く石積みの第十堰を透過して
ラムサール条約に登録された河口干潟に注ぐ。

その194kmの水の旅の終着に近いこの場所で
冬の陽が水面に長く伸びて揺れている。
太陽が川から上って川に沈む日本で唯一の大河。
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ヒトも川の流れのように
ゆらゆらとたなびいて時間を受け止めればいい。






タグ:吉野川
posted by 平井 吉信 at 21:03| Comment(0) | 徳島
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