高校の頃から(通学用)自転車で通っていた室戸岬は
季節の変わり目に訪れたくなる場所。
室戸の春はルリハコベを見に行くことから。
でもまだ一月早い。
(写真は、2015年3月22日)

でも、岬の風に吹かれてみたくなった。
陽光が射し込める朝、行くことにした。
道の駅ししくい温泉のすぎのこ市で
地元の女性のつくられたお菓子を買ってみた。

宍喰の大手海岸、東洋町の白浜海岸、
さらにサーフィンのメッカ、生見海岸を過ぎて
野根漁港を過ぎると岬までは空と海の世界となる。
千二百年の昔、空海はどのように岬へ辿り着いたのだろう。
おそらくはこの路ではない、尾根を辿ったのではないか。
ひねもすのたりのたりかなの表情の渚へ降りてみる。
タカラガイを探す。すぐに見つかった。
世界史をひもとくと、かつては通貨として流通し
いまもコレクターがいるという。



室戸の玄関、夫婦岩を過ぎて

岬の地形はそのままジオパーク

足元を伝う波のちゃぷんという音になつかしさを感じる

初冬に咲くシオギクが岬の寒風に耐えて咲き残っている

室戸岬の散策は樹木のトンネルを抜けて


アコウと遭遇し

岬の植物の光にほだされ
(この季節に数少ない植物が亜熱帯の光を照り返す)



ひとあし先の春をめでる野の花に足をとめ


ジオパークに包まれる。


岬を駆け抜けると、いつものカレーを
(紅茶煮、豚バラとフレッシュトマトのカレー@シットロト)。
カレーのひとつの理想型と思って自宅でも再現しているけれど
やはり本家は抜群。

空海の足跡と地球の息吹と四国で最初の春を感じるために。
室戸岬、何度目の春だろう。
追記
国道55号線を北上するとき
松田聖子のパイナップルをかけてしまう。
【山、川、海、山野草の最新記事】
- 忘れられた里海の記憶 小神子〜越ヶ浜〜大..
- 忘れられた里海の記憶 小神子〜越ヶ浜〜大..
- 忘れられた里海の記憶 小神子〜越ヶ浜〜大..
- 忘れられた里海の記憶 小神子〜越ヶ浜〜大..
- 大晦日から元日のとくしま植物園
- 高知県物部川流域の物語 @「川歌」と舞川..
- 師走の午後 鬼ヶ岩屋へ出かけた(牟岐町)..
- 再訪 四国のみち 日和佐 高齢者でも歩き..
- 庭のノギク(園芸種)
- 冬のひだまり 室戸岬
- 水の丸高原のいちごの物語 夏いちごの菓子..
- 土曜の午後の植物園 オータムグリーン探し..
- 晩秋の高丸山 ブナ林が色づくとき紅葉の錦..
- 生態系のゆりかご 那賀川中流域(鷲敷町)..
- 今年初のサツマニシキ(阿南市)
- 四国のみち 千羽海崖を望むみち 出発は日..
- ぽつんと3時間 流れる雲を眺める恵比須洞..
- 瀬詰大橋付近の夕暮れ
- 水辺の幸福 白沢川にも秋が来たあ
- 水辺の幸福 曼珠沙華の福井川 新たなる旅..