日和佐から牟岐にかけての無人の海岸線を南阿波サンラインという。
四国の海岸線では、大月町と双璧をなす海と思っている。
サンラインには展望台が4つある。
そして車で海に降りられる箇所が2箇所(外ノ牟井浜、明丸海岸)。
休みの日の贅沢は、水筒にちょっといい緑茶を仕込んで
おにぎりやおやつを持って出かける。
読みたい本(Kindle)も忘れずに。
そうして4つの展望台を北からはしごしながら
読書をしていつのまにか昼寝をしつつ、
気が向いたら崖を降りて渚へと降りてみる。
ここは海岸性照葉樹の魚付林。
冬でも落葉しない森が渚へと導いてくれる。
サンラインはほぼ無人だけれど
牟岐に入ってサンラインからもう一段下の道に降りることができる。

晴れた夏には棚田と海が広がっている(9月撮影)

道幅は細い。
崩れそうな崖もあって通行注意である。

だから途中の道幅の広いところに適当に車を置いて
そこから歩くことにする。
梅を見つけてひとあし早い春

うぐいすのような鳥が多い

渚へ降りる踏み跡をたどっていく
きょうの予定は決めていないしどこへ辿り着くかもわからない
人生と同じように


波打ち際まであと一息
ふと前方を見ると
滝が渚へと落ちていた。

だから水落の集落というのか。
崖を降りると海へ出た


浜は歩いてたどることができそう。

ブラタモリがロケをすれば
この岩を見て驚喜するだろうな
(独特の地形だよね)


元来た道を戻ると滝の上に出た
ここから落ちている

この場所のどこがいいかって?
答えられないけれどそのとき何かを感じた

再び車道に戻って牟岐方面へと歩く
前方の雲が割れて薄日が落ちてきた
そのとき、にび色の海が光を散乱させる


思いがけず訪れた最後の審判のように


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