風邪が流行しているけれど
咽は痛くならないし(ときに酷使もしているけれど)
寒気もしない。
(インフルエンザの注射はする時間がなくて)
冬の体調管理は、ゆこうに限る。
ゆこうは、徳島県上勝町に産する香酸柑橘で
ユズとダイダイの自然交雑種とされている。
(ユコウ、ゆこう、柚香とも表記する。勝浦町、徳島市南部、那賀郡、阿南市南部、海部郡でも少量採れる)
香りはユズ、酸味はすだち、味はゆこうといわれるように
果汁そのものが美味。
(ぼくはそのまま絞った果汁をウイスキーのように舐めることがある)
ゆこうは、まろやかでありながらレモンのような透明感のある酸味を持っている。
徳島では、ユズ、スダチ、ユコウの果汁をブレンドして料理に用いることが多い。
でも、ぼくがゆこうを好きなのは果汁そのもの。

今年は裏年で実が小さくみかんぐらいだが、
それでも多くの人がぼくのゆこう好きを知っていて
持ってきていただいている。

これを洗って絞り器にかけて
湯とはちみつで割って飲む。
このおいしさは究極の飲むスイーツという感じ。
ユズやスダチは飲もうとは思わないけれど
ユコウは香酸柑橘の天国のような魅惑を凝縮した風味で
舌も咽も歓ぶ。



これを飲み続けていて気付いたことだが
風邪を引かない、冷えを感じない。
(実はエアコンもストーブも仕事部屋では使っていない。日の当たらない鉄筋コンクリートなのに)
ぼくは胃酸が多いほうだと思うけれど
(コーヒーを空腹時には飲めない)
ユコウは胃を刺激しない。
(おそらく酸性度が他の柑橘類より低いのではないか)。
他の香酸柑橘にはない抗菌作用や体調を調える機能があるのではないか。
絞り器は、しぼりーなというのを使っている。
果汁をこのまま舐めてもおいしいけれど
身体をあたためたいのではちみつ湯割で。
はちみつは勝浦町産の松平養蜂場のみかん蜜のを使っている。

食後のコーヒーに代えて
ユコウはちみつ割を飲むひとときこそ
冬の至福といえるのでは。
追記
絞ったあとは清掃に使ったり
風呂に入れたりとまだまだ大活躍のゆこうに拍手。
冬の寒空の下、収穫されている高齢の生産者の方を応援したい。
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