2017年10月22日

台風に備えたら県西部の脇町まで出かけてみる


台風が近づいているというので
仕事の合間を縫って準備を行った。
・飲料水の確保
・食糧の点検
・必要な機器のバッテリーへの充電
・ガソリンの補給
このようにして台風の準備を行っていると
それもかけがえのない時間に思えてくる。

準備が調ったので
雨が降っているが外に出てみよう。
雨脚が強まることを考えれば山間部や県南へは行きにくい。
そこで脇町あたりがいいだろうと県西部へと出かけた。

先日は直心庵でそばを食べたし昼を食べたあとなので
今回は楽庵へは行かないけれど
おいしいそばを提供することを求めつつ、
それだけにとどまならい心地よい空間をご夫婦が提供されている。
(距離が離れているので常連客ではないが自分の家に行くような感覚)

写真は少し前に行ったとき
さらそば
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生粉打ちそば
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脇町といえば、うだつのまちなみ、みまから、あんみつ館、オデオン座など
観光の見どころはあるけれど
菓子といえば、川田光栄堂ははずせない。

ていねいな菓子づくりはもちろん、新たな挑戦の気風も感じられる。
定番の「麦団子」はあん入りとあんなしがある。
万人向きはあん入りでこれは抹茶やすっきりとした緑茶でいただきたくなる。
あんなしは、菓子の地の魅力をそのまま打ち出した素朴かつ大胆なもので
これを出す店主の心意気が感じられる。

「脇美人」は、赤飯をはさみ、栗を載せている独創的なもの。
今回は、「麦恋し」も求めてみた。
見た目は地味で
流行の正方形の画面では映えないかもしれないが
(Instagramを見たいとは思わない。薄っぺらで)
その世界観は突き抜けていると思う。
素材を磨いて突きだしたかのようだが
そこに滋味あふれる和菓子の言葉が込められているよう。
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雨は降っている。
吉野川北岸をさらに戻っていく。
阿波町に入ってカフェを見つけたので立ち寄ってみた。

お店の入口には山で見かける木が窓の一部だけを隠す。
(というよりは窓からの景色にやさしさをめぐらす)
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店内には厳選された本が置いてある
(お客様がいらしたので撮影はしていない)
窓際に席を取って雨の舗道を眺める

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料理を待つ間に興味のある本を読む
「睡眠負債」について書かれたもの。

新作メニュー、マルゲリータのピザが運ばれてきた
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用の器、素焼きの印象の大谷焼にしては珍しい
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オリジナルブレンドコーヒーに、店主が読み集めた小説や絵本、
お母さんが家族のためにつくる手作りの「ハハゴハン」をご提供することで
「何度でも通いたくなる大人がくつろげるお店」になれればと店主の米倉恵さん。
2016年9月28日にオープンされたとのこと。
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ご自分の店を持つことは、自分の小宇宙をつくることであり
自分が生きる場所(活きる場、ステージ)で輝くこと。

コーヒー×本×ハハゴハン めぐる
阿波市阿波町大道北50-1
(徳島市内からだと、県道12号鳴門池田線沿いでアワーズ、ドルチェ、さらにコメリを過ぎて左手すぐ)
080-9838-2942
日曜定休 
9時〜17時30分(朝ごはん9時〜11時、ランチ11時30分〜13時30分)


雨のドライブも悪くない。
いや、最初から確信していた。
雨の日だからいい。
雨音はショパンには聞こえないけれど
雨の音はしっとりと歌い出すミディアムテンポの音楽のように
平穏なリズムで木訥に刻みながら
次に来る雨上がりを待っている。
雨はいつか上がるのだから―。


posted by 平井 吉信 at 13:49| Comment(0) | 食事 食材 食品 おいしさ
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