高知県西部での仕事を終えて
充実感を持って帰路に就いている。
須崎西で降りて佐川町へ抜けると牧野公園。
秋の山野草に会いに来た。
真冬を除いて一年でもっとも花が少ない時期かもしれない。
入園者とすれ違うこともほとんどない。
でも、もしかして牧野博士が命名した
ジョウロウホトトギスが咲いているのではとの淡い期待もあって。
手抜き編集でカメラごとに写真を並べてみる。
まずはニコンD7200+AF-S NIKKOR 70-200mm f/4G ED VRで。
彼岸花には紅白がある




初めて見たスズムシバナ

佐川駅に向けて走る普通列車

白く透けるようなキノコ

三原村の立派な群生には及ばないけれど
牧野博士ゆかりのヒメノボタン。
(今回は三原へ行かなかったので)

白のゲンノショウコ

ツユクサの青を引き立てる

博士が妻の名を付けたスエコザサ

指数関数の公式のよう

神山町の特産の山野草、ヒオウギ

ゲンノショウコ(赤)の群生と溶け合う色のやわらかさ




タニジャコウソウ

ここからフジX-T2+XF35mmF1.4 R
花の存在をやわらかく空間に置いてみたいとこのレンズだけ





山野草を見て癒される、というのは
愛らしい外観を愛でているだけではなく
生命体の細胞レベルが響き合うような気がする。
シャッターを押したのはぼくではなく…。







牧野公園は多くの市民ボランティアで支えられている。
「どちらからおいでましたか?」
「徳島からです」
おじいさんに山野草のお話しを伺いながら、見どころの説明を受ける。






牧野公園の話題ではないが
この日は仁淀川本流は濁っていた。
帰り道に193号を通過したが
支流の上八川川がこのありさま。

それに対して吉野川大歩危は澄んでいた。
10月3日からは世界ラフティング大会が開催される。

ここからはX-E2+XF18-55mmF2.8-4 R LM OIS
ジョウロウホトトギスに期待したのだが、開花はまだ。

牧野公園でもっとも高い場所は物見岩と呼ばれる場所。
佐川城の見張りが置かれた場所だったのだろうか。



政治、政治家、官僚は要らない。
政党政治は終わっているのに、まだやるのか―。
けれどこの国が好きなのでほかに行くところがない。
どこにもぶつけようがない感情にさいなまれる。
未来への危機感。
中央集権から脱却して自治する地域の連合国家となれなければ
半世紀後にこの国はないように思う。
政治を私物化しているのはどこをみても同じだ。
少しお金を借りたかもらったかで辞めさせられた知事と
今日の日中関係の低迷をつくった張本人の知事とどちらが罪が重いか。
個人の主義主張を公に持ちこんで私物化した結果、
日中双方とも物心両面で計り知れない損失を被った。
それなのに彼をさばく方法すらないとは。
党の名前は異なっていても、戦前の軍国主義を仰ぐ連中ばかり。
根っこがつながっているので
新党であれ従来政党であれ、どの政党を選んでも意味がない。
科学技術立国として源流(研究開発)に投資を行うことが長期的な国家戦略だろう。
内需を拡大させる経済戦略が求められるが、
現政権の経済政策はその真逆を行っている。
さりとて野党も明確な論点を設定できていない。
自分が思うようにならないから苛立つのではなく
未来の世代の幸福がかかっているのだから。
もっと政治のことに関心を持たなければこの国の未来は闇となる。
そんな時代だから
無名の人々の献身的な世話で咲かせた山野草は
冷静沈着でいなさい、愛を持ってできることをやりなさい、と諭す。
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