思いついた。
初秋の岬へ行ってみよう。
もっとも近い岬は四国の東端の蒲生田岬(かもだみさき)。
阿南市内の国道55号線から椿泊方面へ入り、ほどなく海辺に出ると
橘湾をたどるように東へ向かう。
おだやかな渚と海岸の植生。

鳶を間近で見ると大きい

ふと見かけたナツズイセン
波打ち際が近い場所で夏の名残をとどめて

かもだ岬温泉を過ぎれば岬は近い。
駐車場に車を停めて目の前の池を散策。

池は草花、昆虫、散策路



そして幻灯機のような水面。






恋人の聖地?のモニュメントを横目で見る人もいれば
そのものずばりの場面に浸っているカップルもいる。
ひとりでもしあわせ、ふたりでもしあわせ。

岬へと向かう遊歩道で。


灯台周辺は遊歩道と展望休憩所になっている






何もない岬で何もない一日、空と海の境界がかすむ。

この海と空に浸る感覚は幸福そのものでしかない
抜けるような色ではないのに
無限に多くの色と調子の変化を多層に連なった織物のよう。
いや、言葉遊びのようでまどろっこしい。
言葉で置き換えられないものってあるのだ。


岬には少し遅れて秋がやってきたことを確かめた。
そろそろ夕げの時間。
家路を急ぐ途中で橘湾が暮れてゆく。





そして黄昏。空は見る方向によって色が違うこと、知っていましたか?
【里海の最新記事】
- おだやかな木岐の集落の さらにおだやかな..
- 千変万化の光と海 田井ノ浜と由岐のまちに..
- 海沿いの散策 人生の黄金の時間はこんな渚..
- 里海のまちなみ 阿南市椿泊 漁港から阿波..
- 里海のまちなみ 阿南市椿泊 漁港から阿波..
- 忘れられた里海の記憶 小神子〜越ヶ浜〜大..
- 忘れられた里海の記憶 小神子〜越ヶ浜〜大..
- 忘れられた里海の記憶 小神子〜越ヶ浜〜大..
- 忘れられた里海の記憶 小神子〜越ヶ浜〜大..
- 田井川(由岐町)にハマボウを見に行ったけ..
- 由岐のまちなみと海を見下ろすときのゆりか..
- 海が見える丘 大神子の大崎半島から日峰山..
- 防潮堤に描かれた走馬灯 幼心の君は心のま..
- 人けのない田井ノ浜 秋の終わりの「冬景色..
- 田井川のハマボウ(美波町)
- 北の脇のハマヒルガオ
- 強風の日 出島野鳥園は少年の日の夏風邪に..
- 春から初夏への北の脇
- 夕暮れの北の脇 影を追いかける
- 田井ノ浜(美波町) 五月の午後のひととき..