2017年07月31日

2017年の夏、川の風景とタキユリ(カノコユリ)


夕立があるかもしれない、むせるような夏の午後。
じっとしているだけで汗ばむ。
自分の身体が自分の塩で溶かされるなめくじの気分なら
ユリなど見たいとは思わないものを。

でもやってきた。今年のタキユリに会いたいから。
だって時間は相対だから、去年のタキユリとはきっと違うから。

河畔林の外側では山裾に稲穂を輝かせて田んぼが並ぶ。
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四国でもっともすばらしいものは?
川です。
(これには明確な理由がある)
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川がなければ四国の魅力の9割はなくなるといっていい。
(一人ひとりがその意味を考えてみては?)
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この日はあっけらかんとした快晴でないからかえって良かった。
もしそうなら、花の背景は明るくタキユリは浮かび上がることはなかった。
どんよりとした天気で川には靄、霧が立ちこめるから
タキユリはどんな花よりもなまめかしくたたずむ。
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崖の下から垂れ下がる花を見つけては見上げる。
ときに地面すれすれに咲いている株もあるけれど。

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川底を流されてみたくなる。
子どもの頃からの本能みたいなものだから。
(そうは言っても身内や親しい人を川の事故で4人亡くしている。みんな川が好きだった。この川もかけがえのない人を奪っていったのだけれど、それでも川から離れて生きていけない)
(ぼくはぼくでこの近くで崖崩れに巻き込まれそうになった。10数年前のことだけど)
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タキユリの続きをどうぞ。
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タキユリは南四国固有の種類だったかな。
コケティッシュな天然娘。都会にはいないかもしれない。
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雲行きが怪しくなってきた。
ぽつりぽつりと。
でも天候はさほど崩れず川霧が濃くなる。
これはこれでいい感じ。

結局、この日見た(撮影した)タキユリで
ベストショットは相方がフジX20で撮影したもの(縦横比3対4の小さなデジカメ)。
人も花も儚い存在だけど、そこにいる、そこにあるだけで生命がうたっているね。
ねらって撮ったかどうかはわからないけど、彼女なりに感じていたと思う。
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同じ花と思われるものをぼくが撮影したもの(縦横比2対3の一眼レフ)がこれだけど
前者がいいよね。
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このところ、写真で負けることがときどき。
(感性の領域なんだけれど数撮るうちに身体で技術を覚えるんだね)
それはそれで楽し。
タキユリの王国は太平洋高気圧の全盛を告げるが
これから四国は台風の季節を迎える。

タグ:タキユリ
posted by 平井 吉信 at 22:29| Comment(0) | 山、川、海、山野草
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