2017年04月15日

鮎釣りの昭和は遠くなったけれど 里山の春はまたやってきた 赤松川(日和佐町)


赤松川は那賀川中流に流れ込む最大の支流。
中学の頃、寺で勉強の夏合宿をしたことがある。
とはいっても、冷たい谷で泳いで身体を鍛える時間もある。
意を決して岩の上から飛び込む。
(飛び込みはどうでもいいのだが)
とにかく水が冷たい。
3分で唇が紫色になる。
ウルトラマンの気持ちがわかった。

赤松川のほとりにも春がやってきた。
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ここでも田に水が入ったようだ。
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赤松川は合流点が近づくと里の川から
渓谷になっていく。
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蛍の名所 舞が谷を合流してさらに水量が増えた赤松川。
山桜が萌える。
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やがて川口ダムの下流で那賀川と合流する。

この合流地点でアユが赤松川に上ってくる。
ダムで遡上を止められることもあるが
水の色が違うから。
ダムのない赤松川は澄んでいる。
魚も本能で知っている。

解禁直後は合流点から上流の赤松川でドブ釣りをしたもの。
ドブとは淀みという意味だろう。
錘をつけて毛針を上下するとアユが食いついてくる。
ぼくは友釣りよりもこっちが好きだ。
毛針には名前が付いている。
青ライオン、岡林1号、2号…(忘れてしまった)。
天候、水量、水底、季節などによって使い分ける。
釣りのあとは本流のほとりにある食堂「めんやど」へ行く。
名物オトラばあさんのおでんやうどんを食べた記憶がある。
(天下に多い「おんやど」をもじって女経営者だから「めんやど」としたのだろう)

小学生ながら父に連れられて夏場は飛ばしから始まってドブ釣り、
ナグリ(コロガシ)と進み、季節の終わりは海部川での餌釣りで終える。
アユ釣り師のご多分に漏れず父も友釣りだけをやるようになった。
その父が最後に友釣りをしたのが月ヶ谷温泉前だった。
赤松川はドブ釣りのホームグラウンドであった。

川口ダム湖畔を歩けば春の山野草の採取箱のよう。
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束の間の日射しを待ってダム湖に照りいるソメイヨシノを見た。
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追記
桜については文章が邪魔をするだろうと写真投稿だけにしましたが
文章があったほうが感情移入できるというお声をいただいて
今回は入れてみました。

posted by 平井 吉信 at 12:15| Comment(0) | 山、川、海、山野草
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