2017年04月12日

燃えさかる魂のいつかを


少女が見上げる視線の先にあるのは一条の光。
ひとつのことに打ち込める幸せな人生と
逃げ道のない過酷な運命を背負いながら
魂を鼓舞していくただひとり。

ラフマニノフのピアノ協奏曲第2番ハ短調の第1楽章に乗せて
蝶の舞いのごとく優雅に始まり、
はらはらと散る花吹雪となって駆け抜け、
鬼気迫る刹那で締めくくる。
手が届きそうなところまでたどりついたのだが。

綿綿と愛を奏でる第2楽章もいつかは終わるように
跳躍し続ける魂もいつしか地上へ降りていく。
そのとき、あなたは何を振り返る?
記憶のなかで取り出して、ぼくは何を思う?

ほら、すべてをかけるコーダがやってきた。
次々と息をはずませる間もなく
時間のはざまの火の鳥がそこにいる。
銀盤の中央で光る身体のまま永遠に。

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追記
ラフマニノフの2番のCDを買う前に全曲聴いてみたい人は
YouTubeでどうぞ。
辻井伸行とBBCで
https://www.youtube.com/watch?v=dGX3temma5Q

posted by 平井 吉信 at 00:33| Comment(0) | 生きる
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