勝浦町坂本地区は、小学校が廃校後、地元で活性化に取り組んだ。
その取り組みは衰退することなく長年にわたって続けられ、
集落のまとまりも良い。
http://soratoumi2.sblo.jp/article/177277035.html
ほんとうに良い取り組みは目立たない。
しかも長年持続できている。
「おひな様の奥座敷」もそうである。
イベントを行うと若い人たちが必ず顔を並べている。
しかもその人たちは地元であって必ずしも外人部隊ではない。
かきまわして出て行く自称専門家や特定の手法を押しつけるコンサルタントもいない。
(内面からわき起こる動機だからこそ持続できているのだ)
この日は、場をご準備いただいた地元のみなさまに感謝しつつ
そこに遊ぶ気楽な旅人として訪れてみた。
晴天の桜が坂本地区の北斜面の山々に映える。

県道から降りていくと長福寺の桜が迎えてくれる

おひな街道の案内がある。ぼくは徒歩なので左へ行く


どこのおかみさんがモデルなのだろう?

坂本川にかかる宮下橋。ここから民家の脇をすり抜けて上の道へ上がっていく

川とともにある集落の風情

畑のちょっとした場所に植えられたハナニラ

秋祭りを行った八幡神社の鳥居を見上げる

集落の象徴の里山。秋祭りではこの上に花火が上がっていたのでは?
http://soratoumi2.sblo.jp/article/177277035.html

草むらに、階段に、おひな様はあちらこちらに鎮座する


白い軽自動車が集落をつなぐ旧道を走る。

新しい県道ができるまでは
このつづら折れの旧道を親父のパブリカに乗せてもらって
1時間半かけて上勝までアメゴ釣りに行ったものだ。
親父が最後に釣りをしたのも月ヶ谷温泉前での友釣りだった。
万華鏡を覗く少女

あざやかな花はなんだろう?

「いつも満開です」と地元のおじさんが笑いながら指さす。造花でした。

橋の欄干や手すりに並べられたおひなさま。高所恐怖症でなければよいのだけれど。


通りの家々がそれぞれ飾り付けている






これは「大賞」を上げたい

みかんの詰め放題(100円)。申し訳ないと思いつつも。

理容室のサインもひな祭りにいろどりを添える

野に咲いてこそ

さっきの女の子

鼓をもったお姫様の気品のある表情

1日6便の上勝町行きの上勝町営バス(徳島バスとは勝浦町横瀬で接続)に会えるのは幸運

下に向かって降りていく

つくしを見つけた

集落の方々のご健勝と坂本の里山、いつまでも。

追記
帰り道でひときわあでやかな桜を見かけた。
和菓子の前松堂さんの前にある。
今度は和菓子を買いにいくついでに見てみよう。

追記その2
活性化といえば、個性的な取り組みが注目を集める傾向があり
大臣の視察やら地方創世の事例やらで取り上げられる地区が徳島県内にはいくつかある。
ある地区では、宿泊施設の経営診断を民間が提案して行政がお金を出そうとしていた。
しかし発注先が実態のない会社であったこと、
その手続きの瑕疵や動機の不透明さに疑問を感じる地元新聞社の指摘があった。
黒字経営で稼働率も高いとされる温泉施設に経営診断が必要であったか?
(年商数億円の会社で精緻な経営分析は必要だろうか?。当該施設もそれを求めているようには見えない)
生身の人間の感情を無視する経営診断は税金の無駄遣いでしかない。
(当事者が不要と感じていることをやることぐらい無意味なことはない。ヒトの意識、志気が大切)
ここからは想像であるが、
第三セクターであることで民間を圧迫しないことに気を配っていると思うが
民間の施設や店舗が町内に増えて競合が激化している。
そのなかで自分たちは頑張ってきた、
なのに…の思いがおありになるのではないだろうか。
地道にやっている人たちの気持ちを汲むことから始めるべきではないか?
そもそも活性化とは「つなぐ」ことではなく、
また、一握りのヒトが枠組みを差配することではない。
まずは、まちをどうしたいかのビジョンや戦略が町に必要だろう。
(それをコンサルタントに投げてはいけない。徹底的に自分たちで身の丈で考えるべき)
民間のまちづくり会社はそれぞれリスクを背負って事業を行っている。
自ら事業主体となってやりたいことを手がけるべきではないか。
「つなぐ」という言葉には国の地方創世や1億総活躍にも似た上から目線が感じられる。
活性化したいヒトがやればいい。活躍したいヒトがやればいい。
国はそれを邪魔しないだけで十分だ。
地域が主権を持って、身近な人たちが身の丈で動かす社会にしなければ。
先般、国連が発表した国民の幸福度ランキングでは日本は51位だ。
上位の国は教育と福祉に力を入れて未来が明るいからという。
未来に投資をせず、国の統制を強めるだけの現政権。
この国は分解寸前だ。
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