2016年11月14日

スタジオジブリの森の妖精 それはかれんな白で思い思いにすくっと伸びる小さな山野草


春の妖精といえば、
山野草では、ミスミソウ、ユキワリイチゲ、サイゴクサバノウ、
さらには、福寿草、カタクリといったところかな。

秋の妖精といえば、リンドウ、ウメバチソウ、
この2つが同時に見られるうえに
そこにしかない花が見られるのが那賀川流域。

日本でここだけに自生するのがナカガワノギク。
この3つを鑑賞するために散策してみようと日曜日の午後。
例によってたまっている家事や清掃を午前中に済ませて
昼食を食べて家を出たのが13時半頃。

朝は晴れていたが午後から曇り。雨が落ちてきそうな雰囲気さえある。
でも、こんなとき白はおぼろげに空間に引き立つ。
ありがたい太陽の光だけれど、
花弁に光が当たれば階調が飛んでしまうので
この曇りが写真向き。

ナカガワノギクは至るところで満開のよう。
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険しい岸壁に張りついて。
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群れずにたたずむ個体に惹かれる。
花に感情があったなら、
背筋を伸ばして涼やかに天を仰ぐのだろう。
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早い時期から咲いているホソバシャジンがまだ残っている。
秋の化粧をまとって。
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ここのリンドウは、中津峰や大川原高原のと少し違うように見える。
変種なのだろうか、それとも同種の遷移なのだろうか。
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那賀川には山から滲みだした沢が本流に流れ込む箇所が随所にある。
そんな場所に自生するのがウメバチソウ。
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ナカガワノギクと並んで姿を見ているだけで幸福感。
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ナウシカやもののけ姫の森にはこんな植物が生えているのではないか。
いや、これは宮崎さんの次の構想のなかでおもしろい働きをしてくれるのでは?
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秋の妖精の凛とした風情。これほどの群落は初めて。
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近づいてルーペで観察すると
かれんな印象がまた違って見える。
小さな異星人の乗り物のようでもあり。
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ウメバチソウの楽園にたたずむこと3時間、
そろそろ肌寒くなってきた。
今夜は牡蠣の吸い物をつくってみようと思い立つ頃、
曇り空の切れ目から一番星が見えた。
迫る夕闇とは裏腹に満たされて帰路に。
(ささなやかな幸福感が明日への力を)


(ウメバチソウの拡大は、ニコンD7200+AF-S Micro 60mm f/2.8G、AF-S NIKKOR 70-200mm f/4G ED VR)
(それ以外は、フジX-E2+XF14mmF2.8 R、XF35mmF1.4 R)

posted by 平井 吉信 at 19:10| Comment(0) | 山、川、海、山野草
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