2016年09月27日

童謡、唱歌で 夢は山野を駆けめぐる


以前の話題の続き

童謡・唱歌でもっともよく聴いたのがこどもたちによるもの。
NHK東京放送児童合唱団による「早春賦 珠玉の唱歌名曲集」(キングレコードK30X-244)。
http://www.oricon.co.jp/prof/17893/products/131273/1/
(1988年の発売だが、すでにメーカーや合唱団のWebサイトからも消えているようだ。CDは見つけたときに買わないと後がない)
【収録曲】
1. 早春賦
2. 朧月夜
3. 故郷
4. 若葉
5. 茶摘
6. 田植
7. 港
8. 夏は来ぬ
9. 海
10. 牧場の朝
11. 我は海の子
12. 村祭
13. 紅葉
14. 野菊
15. 冬景色
16. 冬の夜
17. 鎌倉
18. 故郷の空
19. 埴生の宿
20. 故郷を離るる歌
(残念ながら廃盤で入手は難しいかもしれないが、中古市場にはあるだろう)。

児童合唱団としての歌唱のレベルは高いが
おとなのようにパフォーマンスがないからいい。
合唱団にありがちなアレンジしすぎて楽曲のニュアンスを損ねることはない。
(子どものお遊戯のレベルではなく安心して聴くことができる。合唱団の技巧が前面に出すぎれば唱歌の世界が小さく沈むが、この盤はそのバランスが絶妙なのだ)

楽曲によってソロパートと合唱パートが交替する場面があり
ソロの子どもたちの突き抜けた透明感は何物にも代えがたい。
秋の野を影絵となってひとりとぼとぼと歩く姿が見えるようだ。
そして仲間が戻ってきて音楽の輪に包まれる。
子どもの顔に笑いが戻る。

伴奏も弦楽器、ピアノ、ハーモニカなど
楽曲によって個性を際立たせて
聴き終える頃には胸にあたたかいものが残る。

現役版で探してみると、次のものがあった。
http://amzn.to/2d5eEmd
カメラータによる録音がとてもていねいで
関係者の思いを感じることができる。
【収録曲】
・汽車(文部省唱歌/作詞不詳/大和田愛羅/編曲:糀場富美子)
・たこのうた(文部省唱歌/編曲:糀場富美子)
・村の鍛冶屋(文部省唱歌/編曲:大竹くみ)
・めえめえ児山羊(藤森秀夫/本居長世/編曲:北爪道夫)
・椰子の実(島崎藤村/大中寅二/編曲:北爪道夫)
・冬景色(文部省唱歌/編曲:鷹羽弘晃)
・一番星みつけた(文部省唱歌/生沼勝/信時潔/編曲:鷹羽弘晃)
・ふじの山(文部省唱歌/厳谷小波/作曲不詳/編曲:大竹くみ)
・村祭り(文部省唱歌/編曲:糀場富美子)
・夕焼け小焼け(文部省唱歌/中村雨紅/草川信/編曲:糀場富美子)
・案山子(文部省唱歌/編曲:糀場富美子)
・故郷(尋常小学唱歌(高野辰之/岡野貞一/編曲:大竹くみ)
・どこかで春が(百田宗治/草川信/編曲:鷹羽弘晃)
・3つの太郎のうたメドレー(編曲:鷹羽弘晃)〜浦島太郎(文部省唱歌)〜金太郎(石原和三郎/田村寅蔵)〜桃太郎(尋常小学唱歌/作詞不詳/岡野貞一)
・赤とんぼ(三木露風/山田耕作/編曲:北爪道夫)
・あの町この町(野口雨情/中山晋平/編曲:鷹羽弘晃)
・雨降りお月さん(野口雨情/中山晋平/編曲:糀場富美子)
・アメフリ(北原白秋/中山晋平/編曲:糀場富美子)
・波浮の港(野口雨情/中山晋平/編曲:北爪道夫)
・旅人の歌(野口雨情/中山晋平/編曲:大竹くみ)
・出船の港(時雨音羽/中山晋平/編曲:大竹くみ)
・砂山(北原白秋/中山晋平/編曲:大竹くみ)
・東京音頭(西條八十/中山晋平/編曲:北爪道
テクニックはさらに磨かれていてアレンジも芸術性を高めている。
けれど、あの旧版がさらに忘れられない。

小さな灯りに代えて小さな音量で唱歌を聴く秋の夜長は、
子どもの頃かけめぐった山野を閃光のように蘇らせてくれる。
posted by 平井 吉信 at 11:05| Comment(0) | 音楽
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