2016年09月11日

ヒメノボタンの里 三原村 〜 第1部 時間回復の処方箋を中筋川で 〜


牧野博士と縁が深いヒメノボタンが高知県西部で咲くと聞いて
仕事の帰りに三原村へ足を伸ばすことにした。
三原村は、人口1600人ほどの小さな村。
http://www.vill.mihara.kochi.jp/
特産品は、硯とどぶろくである。

かつては田のあぜ道などに自生していたが
かれんな花を咲かせることから乱獲され
絶滅が危惧されている。
高知県の三原村では住民が中心となって保全に取り組んでいることがわかった。

中村から宿毛道路に入り、終点で降りて三原村へ向かう。
四万十川下流に注ぐ支流の中筋川を遡っていく。
中筋川は湿地を流れる川で、特に下流は趣に乏しいが
土佐くろしお鉄道宿毛線の高架から眺める田園風景は格別だ。
http://soratoumi2.sblo.jp/article/163472759.html

まだここは宿毛市だが、山間部から出てきた中筋川。
D7N_1719.jpg

これ以後、中筋川は東流しながら四万十川をめざしてゆったりと流れるようになる。
ここから上流にダムがあり、ダムから上流が三原村である。

中筋川ダム
DSCF9479.jpg

ダム湖畔の丘に公園がある。
芝生の手入れが行き届いている。
DSCF9481-1.jpg


ダムの上流部の流れはぐるりと蛇行する。
地図で確かめてみては?
DSCF9491-1.jpg

その蛇行部の地形を活かした公園がある。
(画面の右が下流=ダム側)
梅の木公園という。
http://www.skr.mlit.go.jp/nakasuji/gallery/index.html

誰もいない河原で女性が2人、水辺で憩う。
D7N_1731.jpg

目を閉じてみる。
水は低いところへしずしずと、
時間は淡々と流れる。

せわしく動いていると時間を有効に使っているように見えるが
切り刻んだかけらは小さいから流れに気付かない。
じっとしていると、何もしていないが
時間がひたひたと音もなく未来へ押している感じ。

時間の刻みの変化をつくること、気付くこと。
心身を回復させる特効薬になる。
観光地の案内にはほとんど出てこない
宿毛市の梅の木公園だけれど
海のない山間部だからこそ与えられる時間。
(=心の静けさ回復の特効薬)

三原村へ入る前はここで村時間にリセットすることから。


第2部へ続く

posted by 平井 吉信 at 13:22| Comment(0) | 山、川、海、山野草
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