2016年02月09日

18年を迎えて ニホンカモシカと過ごすとき


事業を立ち上げて18年目と2日目のある日、
神山へ行くことにした。
(創業記念日とでも?)

いつもの店でランチをいただこうとしたが売り切れ。
ならば評判の良いカレーで。
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牛肉、マッシュルーム、まろやかなバター風味。
豊かなコクの幸福感をスパイスの香りを立ちこめて
セットのコーヒーが計算されている。

食後に足を伸ばして棚田の広がる隠れた里山、大久保地区へ。
道の駅からは標高255メートルの山が衝立となって
集落が広がっていることが想像できない。
峠を越えると、眼前に鮎喰川支流の上角谷川が蛇行し、棚田がパノラマ状に広がる。
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河畔には樹齢年といわれる大イチョウ。
好きな人にはたまらない光景。
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場所を移動して山中を散策していると、
ふと野生動物を目が合った。
イノシシ、シカ、タヌキなどとの遭遇は日常茶飯事だけれど
これは、ニホンカモシカの子ども。
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距離3メートル。
でも、逃げない。
こちらを怖がっていないし
こちらも不安を与えないよう
ときおりしゃがんだり視線をはずしたり。
この間、10分ほど。
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たまたま持っていたニコンD7000+Micro 60mm f/2.8Gと
この日、ファームウェアの改善で操作が一新されたフジX-E2+XF35mmF1.4 Rで。
(この日から電子シャッターが使えるようになり、無音で衝撃のない撮影が可能となった。そのため像の鮮鋭度が上がっているはず)

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目を空に向けた瞬間、空を反射した無垢の瞳が見えた。
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帰りに立ち寄ったら、まだそこにいた。
声をかけてみる。
崖から谷を見下ろせるこの場所は、お気に入り、憩い場なのだろう。
ぼくのように散策路をはずれて山中に入らなければ
人間と遭遇する場所でもなし。
自然保護に携わる公的な組織からの問い合わせには協力するけれど
場所については秘匿したい。


神山といえば…
消費者庁の徳島への移転の話題がある。
消費者行政に限らず行政は他省庁や関係団体との調整が必要である。
面談時の配付資料は紙媒体で行うことが少なくない。
再配布に一定の制限を課したいからである。
テレビ会議で代用できるのは
同じ組織内などの同じ目的を共有する人たちに限られるし
不特定の人の意見交換や調整にはなじまない。
(東京の行政機関とテレビ会議の実体験から書いている)
ITの本質は、人の意思疎通を支えることと信じているが
人の意思疎通をITで検証するのは本末転倒では?
ただし、テレビ電話の可否を論じているのではない。
例えば、地域のコミュニケーションツールとして
可能性を秘めているはずのデジタルサイネージさえ、
ITゼネコンの金儲けのネタとしてしゃぶられ
「デジタルサイネージは使えない」などといわれるのは不本意だろう。

むしろ、省庁機能の移転ではなく
省庁の職員のスキルアップを目的に
総務省の若手職員などが短期滞在で現場(地元の官民)と連携しつつ
仕事を行う際の教育訓練としての位置づけや
出向など人事交流の場として位置づけるのが適切ではないか。

あちらからこちらをみれば
(ものごとは自分中心に考えず相手の立場に置き換えてみる)
神山へ省庁機能の一部を移転することで東京は不便になる。
それは、地域活性化の足を引っ張ることになる。

本質は、地域と中央との関係性をどのように再構築するか。
そのためには、この国がどの方向へ行くかのビジョンを示す必要がある。
(いまのように首相の思惑=あえて独裁と書く=で国が動かされ、政局のたびに方向が迷走するのは国益に叶うとは言えないだろう)。
理念、方針などの国のあり方が納得のいく方法で決定され、
国と地域との関係性と課題が抽出され
具体的な行動計画を描かれたあとで
その実行策として省庁の移転が位置づけられたのなら話は別だが。

地域の発展が国の発展というのは地方創成の要であるが、
枝葉末節を議論しているときではないように思うのだ。
神山町の心ある人はそう考えているのではないかと。
posted by 平井 吉信 at 23:37| Comment(0) | 徳島
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