2015年09月04日

おわら風の盆 生涯に一度の逢瀬


暦を見ていて、
ああ、風の盆だな、と気付いた。

わが南四国の阿波おどり、よさこいも良いけれど
暮らしと世代が溶け込み、まちと風土の一体感、
魂と身体の輪郭の境目がなくなる旋律の深みは
おわら風の盆にかなわない。

胡弓、三味線にからみつく謡い、
うたに寄り添いながらも
自ら鼓舞し空間に散りゆく地方(じかた)。
唄い手を支え、それ以上に調子をつくる囃子。
人生は走馬燈のめぐり、
迎えた秋の実りを送る風の神を鎮める祈り。

どこの祭りにも似ていない、
どこの祭りよりも独創的。
季節は夏のおわり、
熟すのを待つことはできず
指の先にひるがえる
若い男と女の所作に隠した刹那の情熱。
(女踊りは阿波おどりに似ていなくもない)

そこには舞台も照明もなければ
観光客をもてなすこともない。

一度でいい、
招かれざる観光客となって
諏訪町の石畳をしゃなりと過ぎる
深夜の町流しに居合わせたい。
(生涯に一度の逢瀬)

八尾は高台にある
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風が吹かない夏の坂を上がっていく
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諏訪町のまちなみ
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タグ:祭り 踊り
posted by 平井 吉信 at 23:35| Comment(0) | 生きる
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