2015年08月15日

夜の山口百恵 朝が来ればときめきの露。夏の川へと続く道


川で遊ぶのが好きな女性がいて
運転ができないこともあって
川遊びに出かけるようになった。
初めてこの川へ来たとき、
子どものようにはしゃいでいた。
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そりゃ、そうだ。
こんな川に生まれて初めて出会えたなら
純粋な心の持ち主なら誰だって。

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たまたま居合わせた少年も川から離れなかった。
南四国はミネラルウォーターの川が標準仕様。
水の表情は一期一会、いまだに慣れなくてときめくけど。

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その余韻が覚めないうちに
帰りの車内でお礼にと歌をうたってくれた。
(麦わら帽子とワンピースが似合う女の子だった。映画のようだけど確かに存在した時間)
身体でリズムを取る彼女、低く艶のある声を小鳥のように歌わせる。
運転するぼくは聞き入っていた。
曲は山口百恵の「夢先案内人」。

♪朝は半分 ビロード製の幕上げて
水の表面(おもて)を鏡にしていく…

ドラマ性がないことで
日常の場面にシンクロする。

流れ星を見に行ったこともあったかもしれない。
きらめくイントロから星が降るような
「乙女座宮」。

♪ペガサス経由でおうし座廻り蟹座と戯れ…

どちらも山口百恵のつくられた世界観に合わなかったせいか
小粒のヒットであったが
ぼくはこっちのほうが好きだ(いまもときめく)。
(ヒット曲は紋切り型でつまらないのに、ヒットしない曲はなぜ輝いているのだろう)

日常と非日常を織り交ぜ、
夜(ファンタジー)と朝(めざめ)にたゆたう。
まるでヴィーナスのように均整の取れた楽曲の描く世界は完璧。
幸福感に包まれて、何度か再生を繰り返し、
この2曲を行き来しつつ夜が更けていく。
(限られた音域で魅せるプロの仕事だなと)

さらにもう1曲上げるとしたら
最後のアルバムから「想い出のストロベリーフィールズ」。
初恋の女の子と大雪の冬にまちで再開した場面。
もしかしてあのとき彼女が口ずさんでいた曲だったか。

はなやいだ夏も
木枯らしの冬も
モノトーンにきらめく微笑みが山口百恵の持ち味。
ときどき取り出して聴いてみる。







ミュージカル音楽の絵巻物として不死鳥伝説。

タグ:音楽
posted by 平井 吉信 at 02:09| Comment(0) | 山、川、海、山野草
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