2015年07月12日

雨の日に雨乞いの滝(神山町)


県庁所在地から
1時間程度で行けるところがたくさんあることをお伝えしている。
仕事が忙しいとお嘆きの方々、
心身の凝りをほぐせる場所がたくさんあるのだから
たまに出かけてみませんか?
都市部に住む人、お試しで短期滞在してみませんか?
(田舎へ行けば、能力とやる気があれば仕事は見つかるはず)

ということで、神山町。
佐那河内村と並んで
15時のおやつを食べる時間に出かけて
都市近郊の体験できる里山。

雨がぽつりぽつりと窓ガラスにこぼれる午後、
雨が降って欲しいと祈りを捧げる雨乞いの滝へ出かけた。

車を置いて約800メートルほど谷沿いを登っていく。
この日も沢音を聞きながら
珍しい鳴き声の野鳥を耳にする。
苔むした遊歩道は特に下りで滑りやすくハイヒール不可だけど、
この日もカップルが多い。
男性がエスコートしながら手をつなぎ、
滝で涼んで、カフェで和むという段取りか。
(滝駐車場から5分ぐらい降りた街道沿いの商店街にカフェがある)

日本庭園が連続する奥入瀬渓流とまでは行かないけれど
こちらは天然の渓谷であることが特徴。

雨乞いの滝に辿り着くまでに大小さまざまな滝があるが
それは見てのお楽しみに。
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歩くこと20分ぐらいで辿り着くのだけれど
寄り道やよそ見をしながら
40分ぐらいかけて歩くのがおすすめ。
翌日、仕事の疲れが取れているのに気付くはず。
なぜって?
森林浴効果もあるだろうけど
疲労回復にはこのゆったりとした歩みが効果的。
(科学的根拠あり)
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さあ、着いた。
足元が滑りやすいので気を付けて。

歩道から滝が見えている。
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初めて見る人は、感激する。
でも、滝にもっと近づいてみれば、
右奥にも滝があることがわかる。
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そう、ふたつの滝が流れ込んでいる。
これが雨乞いの滝。
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水の粒子が白い龍のごとく
岩にぶつかってさらに微粒子となり
周囲の植生が霧となった滝の成分を取り込む。
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ひとつの完成された生態系の姿が
足元の安全な河原状の場所から眺められる。
特に右側の滝の水の落ち始めるあたりに注目しよう。
自然の造形は水と岩と緑をケーキのように散りばめて
水の表情は刻一刻と遷移しているというのに
滝は滝のまま続いている不思議さ。
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時計がどんどん早くなって
どれだけここにいたのか忘れてしまう。

小雨が降っているけれど、傘を差すほどではない。
雨のなか、雨乞いをする雨乞いの滝。
ここから悲願寺へも上がっていくことができる。
けれど、あまり歩かれていないようで
足元の岩が滑るので帰りに難儀すると断念。
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ここは神山、ここは徳島。
人と自然が隣り合わせに住んでいるところ。

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posted by 平井 吉信 at 23:44| Comment(0) | 徳島
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