2015年06月28日

5kgの梅を求めて走る 午後の薄日がアジサイを照らす大川原高原


今年は梅が不作らしい。
朝、美郷物産館へ電話をすると、そのような情報をいただいた。
今年は実になるのが早かったらしい。
でも、仕事の日程でどうしても行けなかったのだ。

そこで、全国的な梅の産地である神山へ向かった。

途中の佐那河内の直売所を覗いてみる。
野菜を物色していると
地元の豆腐に気付いた。
1丁350円。
よし(その意気込みを)買った。
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道の駅神山でも梅はなかった。
かつて全国9位の梅の産地であった神山町も
生産者の高齢化や出荷価格の低迷で摘果が進まず生産量が落ちている。
ここでも不作のようだ。
今年は5kgの梅を漬けようと思っていたのだが。

昼なので、道の駅で日替わり定食を。
野外でいただくのにうってつけの薄曇り。
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帰りに大川原高原に寄ってみようと佐那河内で右折。
普段よりすれ違う車が多いと思ったら…。
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あじさいが咲く季節だった。天文台の丘も覆われている。
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人が多いが、花も年に一度の名誉とばかりに
風に吹かれては咲き誇る。

アジサイの散策路を行く
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青が基調
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小さな生き物にも目を向けたい
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これはX20で。レンズと虫との距離約3センチ
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今回は、ニコンD7000+
AF-S NIKKOR 70-200mm f/4G ED VRだけで撮っている。
人の心の琴線に触れる絵だと思う。

APS-C16メガセンサーは、作品撮りにも大伸ばしにも業務用にも耐えうる。
これ以上の仕様はもはや不要と思うけれど、
ニコンのDXフォーマットはすべて24メガになってしまった。
画面を強拡大して解像度を測定するマニアにはそれで良いのだけれど
果たして写真はそればかりなのか?
ただし、D7000は画像処理エンジンが2世代前なので
jpegの出力には期待できない。
RAWで撮影して純正現像しないと真価は発揮しにくい。
(パッチ処理なので手間ではない)

D7200ならjpegで運用できると思うけれど、
前述の24メガであることや、
肩液晶の表示が少ないこと、
(小さくても人間の目は慣れで小さなアイコンを判別できるので省略してはいけない)
液晶をチルト可能にしなかったことなど、
(自分撮影カメラの類でないのでバリアングルにしてはいけない。そもそも縦位置でハイアングル、ローアングルは使うことは少ないはず。ただしチルト液晶は撮影場面が確実に増える)
必ずしも進化とは言えない。
(カメラの素性はD750よりは良いと思う。店頭でシャッターを切った瞬間にそれはわかる)
D7000でもNX-DでRAW現像を行う限り、
得られる画像はほとんど同じだろうから。
(ミラーショックなどシャッターの感触が良くなっている点は大きな改善)
ともかく堅実な路線のニコンには頑張って欲しいのだ。


富士フイルムのX-E2を持ち出した。
レンズはXF18-55mmF2.8-4。
こちらもAPS-C16メガと同スペック。
JPEGを縮小しただけなので手間が掛からない。
(フィルムシミュレーションはプロビア)

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やわらかい発色と陰翳感の画は見ていて心癒される。
APS-Cに最適化した専用マウントと良質のレンズ、
ミラーのない構造と軽量なボディなどはどこにでも持ち出したくなる。
富士フイルムに望むのは、マクロレンズの充実だ。
現行は90o相当で被写界深度が浅い。
近寄った場合に気取った抽象画のように見えてしまう。
被写界深度が欲しいので、換算60o相当の40oF2程度の仕様がいい。

2/3センサーのX20(X30も同様)は被写界深度が深く
寄れてマクロができるのはいいのだが、
それは広角端に近い焦点に限られる。
標準程度の画角になれば最短距離が長くなってマクロでなくなってしまうのだ。
次号機(X40)はレンズに手を入れるべきだろう。
(逆光時に鮮鋭度が低下する傾向も気になる)
デザイン面でもX30は後退している。
X20には、小さなセンサーのカメラの威圧感のない佇まいがあったが
X30には、機能のソリッド感を出すためか、威圧感を与えてしまう。
OVFは実用的ではないのでEVFにしたり、
マニュアル合焦時に使いやすいリングが加わったこと、
このクラスでは不可欠のチルト液晶が加わったことは大きい。
(三脚に固定などせず、どんな姿勢、どこでも構えられるのが持ち味だから)
写真を撮る道具としては明らかに進化していると思う。

次号機は、2/3センサー12メガのままで良いと思うが、
ボディーデザイン(ムダな造形を削れば小さくかつなめらかになるはず)、
それとレンズに手を入れて欲しい(現行のズームレンジ=28oスタートで構わない)。
(レストランなどで料理を撮影するのに一眼レフは場違いだろう。小さなカメラなのでテーブルフォトに使われることも少なくないはず。そうなると全域でマクロ撮影が可能となることが求められる)


追記1
さて、つくった人の心意気を買った豆腐をいただいた。
予想どおりの濃厚な豆乳タイプ。
(そのまま食べるか、鰹節だけにするか、良質の醤油をを少量使うか)
280グラムで350円は高いとは思わない。
肉なら、鶏肉の価格帯だが、豆腐ならこれで贅沢ができる。
(大豆食品は必ずしもプロテインスコアが高いとは言えないのだが)
豆腐が日々欠かせないぼくの味覚からすると、
濃厚なので毎日食べるにはやや不向きだが、
(おいしいものが毎日食べられるかというとそうでないのが人間の味覚の不思議さ)
心の豊かさを感じさせてくれるし、ご飯が進む豆腐だ。
生きることと稼ぐことが一体となれる田舎だからこそ
(田舎の豆腐を売りにしているのではなく、あくまでも本質で勝負している。ただし、田舎であることが好印象となる副産物が後押ししている)
このような戦略が可能なのだ、とぼくは思う。


追記2
梅はその日のうちにご連絡をいただいて
買いに行けないので生産者から取り寄せて
ヤマト便で送っていただけることになった。
5kgの梅をどうしようか準備をしつつ
到着と同時に下ごしらえにかかれるようにしておこう。
(1日16〜18時間仕事をしている人間にどうしてそんな時間が捻出できるのか自分でも不思議)
タグ: 直売所 美郷
posted by 平井 吉信 at 21:41| Comment(0) | 徳島
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