仕事の帰りにふと川が見たくなって潜水橋のほとりに車を停めた。
河原を散策していると
竹林のなかでかれんな花を見つけた。
青紫から紫の階調と幾重にも波打つ表情は
夜の帳を待ちわびた源氏物語の姫が
黒髪を床に広げたよう。
ひそかに、ムラサキノウエカサネと名付けた。


(フジX20)
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