2014年11月23日

秋から冬への恵み


美しいものに触れる、
おいしいものを味わう、
お金を手に入れる。
身近な人のなにげない微笑み。

幸福感と呼べそうなこの時間が
もっと続いて欲しいと思ったり、
いつかはなくなるのではないかと怖れたり。

幸福とはささやかなことかもしれないけれど
それは生きている実感でもあるけれど、
何かにとらわれているようでもあり、
そんなことのはるか向こうに
生きることの意味が横たわるようでもあり。

数ヶ月前、朝6時に自宅の電話が鳴った。
電話の主は、米づくりを精力的に行っている北野さん。
齢八十を越えて研究熱心は衰えることなく
ますます冴えている。

その北野さんが
おいしい米の生産者として表彰されることとなったとのこと。
小松島の米作りの初代シニア名人とか。
皇居に招待されたとも。
やや興奮したお声でそんなことを一気に話された。
→ 北野さんの米が生まれた小松島の里山

北野さんの米は
農林水産省のガイドラインでは特別栽培米と表示されるが
栽培期間中に農薬と化学肥料を使用していない。
前年度は食味計で86とのことであったが
今年は夏場の長雨と台風で日照不足が響いて
昨年のような数値ではないとのこと。
それでも今年発の新米は充分においしい。
(食味計の値はある程度参考になるかもしれないが、ぼくの感覚では数値の高い前年の米よりも今年の米がおいしく感じる)

その米を毎日自宅で精米して食べている。
七分づきで食べることが多いが、
ときどき白米にしたり、まれに玄米にしたりする。
米は研ぎ方で味が大きく変わるので
(ヘタな研ぎ方をするのならむしろ研がないほうが)
時間のあるときは研ぐようにしている。

徳島は香酸柑橘の宝庫。
今年もユコウが集まってきた。
徳島の柑橘でもっとも輝いている素材のはずだけれど
生産者の顔は冴えない。
柚子やスダチと比べて価格が安いからだ。
ユコウはほんとうに良い素材だから。

毎朝絞って蜂蜜を入れて湯で割るのが日課となっている。
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さっそくジャムにする(厳密にはジャムではないが)
ジャムというには糖度が低い。
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これは紅茶やヨーグルトに入れて飲むのが主なため。
ときどきは絞ったゆこうハチミツにも入れる。

今年の梅酒は最高だ。
市販品では得られないだろうと思う。
6月と7月につくったものだが、
4か月ですでにまろやか。
梅酒やそうめんなどではヒネモノをありがたがる傾向があるけれど
ぼくは梅酒の魅力は果肉の力がほとばしりながらも
それが同じ瓶のなかで少しずつ混じり合う新酒にありと思っているので
半年以上置くことはない(それまでに飲んでしまう)。

梅1sに、ハチミツを600グラム少々。
ベースは、久米島の久米仙35度。
1個1個ていねいに処理してある。
量産の梅酒ではここまでの手間(愛情)はかけられない。


山で採れたばかりの無農薬のレモンはこの季節のいろどり。
まずはレモン酒。
蜂蜜とギルビー37度のジンに半分に切って漬ける。
1か月後が飲み頃。

塩分濃度10%の塩レモンにも。
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今朝は無農薬のほうれん草が届けられた。
北イタリアのサルバーニョEVオリーブオイルと
日本の塩麹+バジルペーストを使って
テフロンのフライパンの弱火で火を通す。
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そして日曜の朝、
自宅の庭に初めて咲いた今年の冬の菊。
朝の光を浴びて
ネコの額ほどの庭で
生命をみなぎらせている。
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ムラサキカタバミが敷地と道路との境界で
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(庭の写真はD7000+AF-S Micro 60mm f/2.8G。高画素化されたD7100では豊かな絵は出てこない。D7200ではセンサーの画素数を16メガに戻せないか)

毎日の食卓に地元の新鮮な収穫物が並ぶ。
季節の便りを花が届けてくれる。
それらも執着しているだけなのかもしれないが
さりとて生きる源にもなっている。
理趣経の照らす世界観のようでもあり。

明日も晴れるといいな。



posted by 平井 吉信 at 23:29| Comment(0) | 生きる
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