2014年11月16日

小人がささやく鈴ヶ峰 魔女のキキが夢見た風景はここに 


南阿波サンラインに浸って
徳島県最南端の宍喰(ししくい)町をめざす。

ここにはヤッコソウの北限の自生地とされる鈴ヶ峰がある。
海の近くの標高400メートルの山だけど
この山を有名にしているのはもちろんヤッコソウ。

クルマを宍喰県民運動場の駐車場に停める。
宍喰中学校を見ながら四国の道の標識に沿って山径へ向かう。
右手に沢を見ながら車道を上り、車道の終点から散策路が始まる。

沢の左岸から離れて登っていく。
標高は低くても高低差がある。
あちこちに88箇所を模した石仏。
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昨日は今季でもっとも冷え込んだが、
その翌日は温暖な県南で風もなくおだやか。
夏の剣山でもさほどの汗はかかなかったが、
厚着はしていないのに汗がしたたり落ちる。

自生地には看板があるので
踏まないよう細心の注意が必要。
手持ちのカメラを近づける。
(自生地保護のため三脚は立てない)
こんなとき、センサーの小さな富士フイルムX20がもっとも機動力を発揮する。
しばらくは生態を観察する。

ニコンD7000+AF-S Micro 60mm f/2.8G
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フジX20。
一眼レフとマクロレンズは確かに鮮明だが、
このカメラの広角マクロ機能は最短1センチまで寄ることができる。
その場合でも背景の雰囲気を感じ取ることができる。
大型一眼レフではこの芸当はできない。
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これはほらあれ。ウルトラセブンが使いこなしたカプセル海獣のウインダム
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ヤッコソウの自生地を過ぎても
鈴ヶ峰にはまだ楽しみがある。
このところ標高1,000メートル以上の紅葉を見ていたが
海に近い照葉樹の森をたどる。

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屋久杉の森とは行かないけれど
この辺りの典型的な照葉樹の森は雰囲気がある。
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8合目の神社はすでに崩壊している。
(かつて来たときに木馬が奉納されていた記憶がある)
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稜線に出たら最後の登りで平坦な山頂へ。
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おだやかな海原がまちなみの背後に横たわる。
こんな風景がいつまでも続くといいが
そのためには人の営みを見つめ直すことが必要。
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ここから眺める宍喰川と宍喰のまち、その先の太平洋が
魔女の宅急便のキキが空から眺めた風景かも。
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那佐湾を形成する半島(乳ノ崎)がここからだとずんぐりと横たわる。これはおもしろい。
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遅い昼食は登山口から5分のところ、那佐湾を眺めるChannel R55に。
その日何がおすすめか店主の日比さんにお尋ねするといい。
きょうは自家製カレーと塩味の牛乳ベースの麺の組み合わせ。
汗をかいて空腹なのであっという間に胃袋へ。

トトロがお迎え。恥ずかしがり屋なのでいつも店にいるとは限らない。
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満たされて星空の国道55号線を北上して帰る。
posted by 平井 吉信 at 22:38| Comment(0) | 山、川、海、山野草
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