四国はあちこちに出かけているが
近場にまだ意外な場所があった。
いや、そんなはずはない。
かつて来たことがある。
でも、その記憶が薄れているのでほとんど初めてと同じ。
一度行くと、「行った」が記憶でひとり歩きを始めて
顧みなくなる。
そんな状況に近い。
とにかくここは旧木屋平村の中尾山(なこやま)高原。
四国一の清流の冠がつく穴吹川を遡る。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%A9%B4%E5%90%B9%E5%B7%9D
県南部や徳島市内からだと、
佐那河内村 → 神山町 → 木屋平地区のほうが早いかも。
穴吹川の上流はかつて大災害があり
山腹の崩壊で渓谷が埋まってしまって
川の地形が一変したとされる。
(昭和51年災害)
従って穴吹川は上流部がなだらかな印象を受ける。
このまま進めば剣山の登山口、見ノ越に達する。
その途中で右に折れて10分少々で中尾山高原に着く。
到着したのは例によって午後の遅い時間。
その眼前に現れたのは、山上の庭園とコテージ群。







行き先は決めていないけれど
まずは中尾山の山頂をめざそう。
沢沿いの湿地で次々と山野草が顔を出す。
X20のような小さなセンサーが生きる。
地面すれすれで手持ちで撮影できるのだから。
登り始めてすぐにアケボノソウの群生に気付く。
おだやかな秋の午後、虫たちも花に集まっている。


小さな朝顔のような山野草。リンドウの一種かも




大好きなホタルブクロが明滅する

(X20はここまで)
ここからはD7000+AF-S Micro 60mm f/2.8G
虫たちのアケボノソウ


二輪の花が意思疎通をしている。同じ枝分かれの宿命を感じているとでも。
霊的な交流のようでもあり。

ススキは風に吹かれるのではなく、風を呼ぶような。

妖しい紫の匂うがごとく。

枝分かれしていく小さな花火をたどると花が開いていた


中尾山の山頂が近づいてきた。
森が平坦になってきたので
森を散策する。
湿地帯がいい雰囲気

休憩小屋がある

ツチアケビというのだろうか。

西に向かうと山頂の一角に出た。
食べ物を包むホオノキの葉が鈴なり。

栗の木もある。
天望台との看板があるが
建物は除去されているようだ。
ここから下って尾根をたどると赤城尾山。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
夕闇迫る頃、降りてきた。
時間切れで赤城尾山へは行けなかった。
グラススキー場が併設されている

きょうも山に遊んでもらった。
帰りがけに見つけたユリの幽玄な白が闇に浮かび上がっていた。

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