2014年08月09日

2014 長崎平和宣言 空の高さを映しだす

長崎市平和宣言を生中継で見ていた。
前市長の伊藤一長さんが凶弾に倒れて7年。
後を継いだのは田上富久市長。

田上市長は淡々と静かに平和宣言を発していく。
核兵器保有国とその傘の下にいる国々に呼びかけます。
「核兵器のない世界」の実現のために、
いつまでに、何をするのかについて、
核兵器の法的禁止を求めている国々と
協議ができる場をまずつくり、
対立を越える第一歩を踏み出してください。
日本国政府は、核兵器の非人道性を一番理解している国として、
その先頭に立ってください。

田上市長はさらに続ける。
高校生たちが国連に届けた核兵器廃絶を求める署名の数は、
すでに100万人を超えました。
その高校生たちの合言葉「ビリョクだけどムリョクじゃない」は、
一人ひとりの集まりである市民社会こそが
もっとも大きな力の源泉だ、
ということを私たちに思い起こさせてくれます。

平成26年長崎平和宣言
http://www.city.nagasaki.lg.jp/peace/japanese/appeal/index.html
(賛同者はリンク先に賛同のクリックで意思表示できる)

メッセージを伝える意思と
この国から失われようとしている
民主主義の原点を訴えているよう。

数え切れない人たちの魂に手を差し伸べ
それを聴き入る人たちの夢も乗せて
空高く舞い上がった平和宣言だった。
(地方自治に必要なのは目線の高さ。そこから一歩ずつ紡いでいくのだ)
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

台風から逃れるように高知県西南部から戻ってきた。
土佐佐賀の海は荒れていたが、
この写真を撮影した時点(8.7)では太陽が顔を覗かせていた。
雲の重なり、綾なす空と海。
誰もいない展望台で太平洋を見上げる。
(眺める、見下ろす、ではなく)

DSXE4485-1.jpg

DSXE4488-1.jpg

DSXE4494-1.jpg
四国巡礼の旅の途中で見る
南四国のこの空と海の重ねはどんな言葉よりも
人々の心をほぐす。
そして未来も。
「(美しい国」とは空虚な言葉ではなく心で観じるもの)。
フジX-E2+XF18-55mmF2.8-4 R LM OIS
(なぜ、このカメラは日本の夏をこうも豊かにうたいあげるのか)

この国のトップから地方議員に至るまで
魂のない空虚な言葉の羅列や行動を見せつけられて
人心はもはや政治に戻ることは難しくなっている、とさえ思える。
(そんななかで天皇皇后両陛下が滋味あふれる光を放ち続けている)

それでも諦めてはいけない。
主義主張を越えて理想の国をつくっていく。
その責務は国民にあるのだ。

田上市長の宣言のように生きている。
高い志を持って小さな行動を積みあげていくこと。
これからも変わらない。

戦争でお亡くなりになられた方々の御霊が
浄化されて混沌とした世界を見守っていただいている。

核や戦争に倒れたすべてのいのちにタキユリを手向けたい。
そして、志の高い人たちにタキユリを捧げたい。
DSXE4415.jpg
フジX-E2+XF35mmF1.4 R



posted by 平井 吉信 at 12:11| Comment(2) | 生きる
この記事へのコメント
8月4日から剣山のキレンゲショウマを見に山小屋1泊し万年の星
を楽しみにが、、、、、

雨のため道路不通で金刀比羅2泊になり残念、

2013年の剣山を何度も読み学習したのに。。。

楽しい食べ物 ブログ  発信中

UDOTORI
Posted by UDOTORI at 2014年08月10日 00:24
UDOTORIさん、こんにちは。
楽しみにされていた剣山行き、
残念でしたね。

JRは今日時点でも
まだ不通の箇所があったり
ダイヤの乱れがあります。
徳島県内は台風11号で
かつてないほどの被害を受けました。
今年のキレンゲショウマは
見られないかもしれませんが、
近日中に確認してみますね。
Posted by 空と海 at 2014年08月11日 22:14
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